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ハミルトンをみるのに向いてる人/向いてない人って?【初心者向けHamilton入門】

7月3日に全世界同時配信される、
史上最多トニー賞ノミネート作品の『Hamilton』

このnoteでは、ハミルトンをみるのに
向いてるいる人、向いていない人を
ご紹介します。 

なお、書いておいて言うのもなんですが、

これはあくまで主観です。ソース、私です。

向いてる向いてない、なんて人に決められるものじゃないし、自分で楽しみ方なんて決めていいものです。

ただ、ハミルトンを知らない方や、気になっている方が、『見てみようかなー』と思ってもらえる判断材料になっていたら嬉しいです。







ではいきましょうー!

-目次-
ハミルトンをみるのに
【向いてる人】
① 限られた◯◯で繰り広げられる演出が好きな人
② ラップやHIP HOPが苦手な人
③ 人種問題に関心のある人
④ ダンスが好きな人
【向いてない人】
①英語が耐えられない人
②悲劇的なのが好きな人




【向いてる人】

①限られたモノで繰り広げられる演出が好きな人

限られたモノ、とは
例えば
アラジンの魔法のランプの中のようなキラキラなセットや、ライオンキングの場面によってガラッと変わる装置のような大掛かりな装置ではなく、


ノートルダムの鐘のように、
どしっと構えたあまり動かないセットに、
あとはベンチがいくつかあるだけ。


みたいな状態をここでは指します。

前々からずっと思ってたんですけど、
ノートルダムの鐘の演出手法が好みな人は、ほぼ間違いなくHamiltonの演出が好きだと思います。(出典:私)





どういうことかというと、

Hamiltonは華やかに見せかけて、
実は物凄く、演劇的な手法を用いた作品なんです。

床は回転しますが、基本的にステージにのっているのは、階段と、机とイスくらい。



こんなに限られたモノだけのはずなのに、
ありとあらゆる場所、シチュエーション、そして"時間"までもが表現されます。



私はこういった演劇的な手法、
演劇だからこそできる

『限られたモノで表現し、観客の想像力に委ねる』という手法がたまらんタイプなので、Hamiltonはそこに感動しました。


私はノートルダムの方を先に観ました。

そのときは
ウワーー!この演出最高ー!たまんないー!って思ってたのですが、
Hamiltonみたら
その感動をサクッと超えていきましたww


特に照明表現は見ものです!!


ああいった『限られたモノで表現し、観客の想像力に委ねる』
という演劇ならではの手法にときめいた経験がある方、Hamilton向いてます。


②ラップやHIP-HOPが嫌いな人


ん?と思われた方いるかもしれません
そうです、だってHamiltonは物語を語る音楽の半分以上がラップですから…

HIPHOPやラップにあまり縁がなかった方
こそ、オススメです。




個人的な話でいうと、
私は幼少からバレエを習っており、
モダンダンスとか、創作ダンスとか
そういったものが好きでした。

それもあって、ヒップホップには長年、嫌悪感があり、それで感動したことはありませんでした。(偏ってんな


ラップは翔・櫻井のを嗜んだくらいでして…


たまに夜中とかにやってるラップバトルの番組で、
バカだの、狂ってるだの、オレ達最強!だの、一体何が面白いのか、何がカッコいいのかわかりませんでした。



でもHamiltonをみて固定観念が取り払われました。


こんなにラップって面白いんだ

こんなにラップって歴史的に奥が深いんだ

こんなにラップって表現豊かなんだ

と。


ラップやHIPHOPに縁がない方や、
あまり良いイメージがない方こそ、
Hamiltonを観るのに向いていると思います。



③人種問題に興味のある人

これはいろんな見方ができるし、ハミルトンは史実をもとにしているとはいえ、ミュージカルは演出が入ってるので、書くのか迷ったのですが、人種問題に関心のある方にもぜひ観ていただきたいです。

"白人の歴史"と言われているものをあえて、
黒人やアジア人で表現したり

(ここはねぇ、当時は意味のあることだなぁと思ってたけど、"あえて" 白人以外を起用するって、見方によっちゃあそれも差別的だよなぁという見方もある思ってます)

劇中に

immigrants we get a job done!

(移民? 仕事を仕上げるのは俺たち移民だ。みたいなニュアンス)

というセリフが出てくるのですが 
このセリフの後

フォーーーーーーーーー!!ってお客さんから歓声が上がるんですね。

(あまりに歓声が上がり、次のセリフが聞こえなくなるので休符を作ったらしい)


このセリフは、トランプが出てきたことによってより注目されたりもしました。


オバマ現役時代は、Hamiltonのキャストがホワイトハウスに招待されていたり、

逆にトランプになってからは
観客と副大統領の間で問題が起こったり…と、


ミュージカルでありながら、
非常に政治との関わりが強いです。

アメリカの移民問題や人種間の問題に関心のある方にも

ただのミュージカルではなく、歴史的背景や今のアメリカに対するメッセージ性もあるという観点から、
Hamiltonをオススメします。

(※記事の最後に副大統領と、ハミルトンファンの間に起きた事についての記事を貼っておきます)




④ダンスや振付が好きな人

Hamiltonの振付は、めちゃくちゃカッコいいです。

振付は、
トニー賞に5回もノミネートされている
アンディ・ブランケンビューラーという方で、

最近のわかりやすい所だと
ブロードウェイCATSのリバイバル版や
映画版CATSの振付をされています。

先ほどの、"限られたモノで場面を表現する"を可能にしているものの大部分に、彼の振付があります。

まじで、衣装も対して変わらないのに、
アンサンブルさんの振付やメインキャラクターの立ち位置、ステージングだけで、ありとあらゆる状況を表現します。

しかもただ表してるだけじゃなくて、視覚的にも音楽性を加味しても、カッコいいんですよ。

ヒップホップっぽい踊りかと思いきや、ジャズらしさがあるので観てて楽しいです。



ダンスが好きな人には一見の価値ありです。


【逆にHamiltonを観るのに向いてない人】


①英語を聞くのが苦痛で仕方ない人

本編英語なのでこれはしゃーない。笑

まぁHamilton大好きな自分でも
言ってることわかんないとこ全然あるし

映画と同じで、ずっと観てれば疲れるので、

観られる範囲でみるのでそれでぜんぜんいいと思います。


ただ、
英語が嫌なんだ!洋楽なんか聴いていられないんだ!って方は向いてないと思います。笑



②悲劇的なミュージカルじゃないと嫌な人


Hamiltonにも、もちろんとても悲しいシーンやドラマチックなシーンはあります。

でも一般的なミュージカルに比べて、
結構サクサク進んでいく感じです。

マリアマリアマァーリィーーアーー

トーニトーニ♪❤️❤️


みたいなのが好みな方には
正直、向いてないでしょう。笑



以上!

ここまでHamiltonをみるのに
向いてる方・向いてない方

というテーマでお送りしました。

最初にも述べたように、
作品を観る前から、向いてる向いてないもありません。

向いてるか、向いてないかは自分が感じ、決めるものです。


ただ、Hamiltonをみるか迷っている方で、
このnoteを読んで、ひとつでも当てはまる、向いている項目 があれば

ぜひ興味本位でご覧いただくことをオススメします( ´ ▽ ` )



トランプ大統領とハミルトンファンのバトル
記事 ▶︎ https://www.bbc.com/japanese/38047608

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