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【ライブレポ】アキナの新作コント『世界へ』の魅力

※2019年6月16日のブログ記事より。

「大阪1回目の公演で、ホンマにスベったんですよ」

アキナの2人が語る、新ネタ『世界へ』。
そんな記念なる大阪1回目の公演を見に行っていた筆者である。
逆にちょっと嬉しいやつだ。

2019年4月20日(土)、21日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで、そして翌月の5月21日(火)、22日(水)に東京・ルミネtheよしもとで、計5公演の単独ライブを開催したアキナ。
友人と一緒に全公演申し込んで、何とか当たったのは3公演。
アキナの人気を改めて実感する。

2019年1月に単独ライブを行ったばかりのアキナだが、今回も新作コントだらけだ。
中でも『世界へ』は、どうしても触れなくてはならない。

『世界へ』は、舞台演出の学校に通う生徒と先生のやり取りを描いたコントである。
「もうあなたから教わることは何もない」と話す世界レベルの才能を持った生徒(秋山さん)と、「そこまで言うなら俺を越えてこい」と話す先生(山名さん)の間で、“舞台演出バトル”(“ボケバトル”)が勃発するのだ。

バトル中の音楽は、Aviciiの『Hey Brother』が使われている。
ゴリゴリの洋楽DTMである。

アキナというと、出囃子のET-KINGや、今回の単独ライブでも多数使われていたハイロウズのイメージが強いので、意外な選曲だ。
だがこれが、すごく良い。
アキナ特有の“ニヒル”な笑いを、すごく“ポップ”に引き出している。

「スベった」と2人が語る大阪1回目の公演では、確かに舞台演出家という職業を理解する前にボケバトルが開始してしまい、客が若干置いていかれた部分はあったが、それでも「とんでもないネタが完成しようとしている」ことは明らかだった。
変な話、スベっていても面白かったのだ。

アキナらしいのに、アキナらしくない。
良い意味でファンを裏切ってくれるネタであり、たくさんの人に見てもらいたいキャッチーなネタである。

回数を重ねるにつれ、面白さを増している『世界へ』。
これからも、秋山さんの「ミラクルミラクル~」に続く名言に期待したい。

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アキナ単独ライブ

■アキナinクールジャパンパーク(大阪公演)

告知
押忍
夢追い人(大阪のみ)
ミッション
背伸び(大阪のみ)
世界へ
がんばれ店長(大阪のみ)
家は無理や
アンハピネス・バスターズ

■アキナinルミネ(東京公演)

告知
押忍
ミッション
うそやん、なんで?(東京のみ)
世界へ
反抗期(東京のみ)
20年ぶりに(東京のみ)
家は無理や
アンハピネス・バスターズ

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