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2023 旅日記 島修行編 9

こんにちは。
今日の島はいつにも増して不穏な天気。朝から、雨が降ったりやんだりを繰り返していた。
体調はいいけど、相変わらず鼻声。

船が来ない生活が続き、買い貯めていた食料がそろそろ無くなってしまいそう。
ここ最近はしばしば女将さんが声をかけてくれて、ご飯を出してくれることが多かったが、私もそろそろ食料の買い出しに行きたい。

あと、私は島に来てまだ外食をしていない。
近くに食堂がふたつあるので、滞在中に必ず行っておきたい。
そして、2箇所オシャレなレストランもある。
すごく行きたいけれど、先生が来たら一緒に食べに行くから、それまで少し我慢だ。

今日は、お宿の敷地内で少しスケッチをした。
絵を描き飽きて、ぼーっとしていると、今日でタイへ行った日から1ヶ月たったことに気づいた。
そのことがきっかけで、今日は半日ジェンダーについて勉強してみることにした。

タイには性別が18個ある。
さらに調べてみると、Facebookには58の性別があるようだった。
心と体、恋愛対象と性対象、こういった要素のパターンなどによって、様々なセクシュアリティが存在する。
日本では今、LGBTQに対する取り組みが様々行われているが、前述したように、実際その5種類にはとどまらない。

今まで私は、こうしたLGBTQや性自認に対する話に偏見はなかったが、関心もなかった。
今回、セクシュアリティに大きく関心を持つようになったのは、タイのとある場所で今までの人生における恋愛感情を振り返ったことがきっかけだったのだが、それはまたいつか記事にしよう。

雨が降ってくると、私はまた寝てしまった。
もはや療養記は抜け出したが、今のままだとただのバケーション記録。
台風だから仕方ないよね。

夜はまたご飯を作ってもらってしまったので、厨房に降りて、ありがたく頂戴する。
部屋に戻ろうとすると、子供たち何人かに

「お姉ちゃん、ちょっとまって!今、あぶないの」

と言われて止められる。
どうやら廊下にムカデが出たようだった。
長男が呼ばれて、箸でムカデをつまむ。
子供たちに「うぇーい」と軽く近づけると、キャーっと叫んで散っていったのが可愛らしくて、笑ってしまった。鼻声だから、笑い声がまだちょっと変。
だけど、こういう他人の大家族に混ざる生活、なかなかないので本当に面白いし、楽しい。

この一家は、話しかけてくることがまず無い。だけど、必要な時に声をかけたり、挨拶するとなんとなく優しい言葉が返ってくるところが好きだ。

「お水いただきたいのでコップ借りていいですか」

と聞くと、

「氷はここにあるよ」

という感じで冷蔵庫の引き出しを開けてくれる。
普段会話に積極的でないからこそ、こういう会話でなんとなく嬉しく感じてしまうのかもしれない。
何となく心地よい、この距離感。

素敵な気持ちで部屋に戻って寝る支度をしたのはいいけど、なんか今日はやたら耳に入ってくる鳴き声の虫が近くにいて、寝れるか心配。
キュッキュッキュ......って、良くない意味でドキドキするので静かにしていただきたい。

そして外はいよいよ荒れてきた。
本当だったら明日先生に会えるはずだったけど、多分ダメだろう。
皆さん、どうぞお気をつけて。
外犬を飼ってる方は、お部屋に入れてあげてね。
おやすみなさい。

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