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2023 旅日記 カンボジア編 3 前編

おはようございます。
今日は少しゆっくりな朝。
起きたのは7:10くらい。

みんなも、ぐっすり寝られはしたみたいだけれど、早く目が覚めてしまったみたい。
この辺はニワトリがいっぱいいる。
彼らは朝の5:00頃に叫び出す。
さらにこの辺は道路に車が通ると、ガタガタガタガタと、家が壊れるんじゃないかと思うほどの音がする。
おそらくそれでみんな目が覚めてしまったのだろう。
この家、隙間多いからね。

私も気づきはしたけれど、目が覚めるほどではなかった。
意識がまだ夢の中だったおかげでコケコッコーもガタガタガシャンも睡眠のBGMになった。まさしく快眠。
ホームステイ先の皆さん、ありがとうございます。

回復体位で寝たおかげか、腰や肩も痛くない。
ゆっくりと体を起こして、身支度を進める。

朝食は卵とほうれん草のような野菜を焼いたものに、醤油っぽい調味料で焼かれたお魚。
お米や汁物はもちろん、お粥も出た。
添乗員のユエが、お粥は食べやすいですよ、と言ってくれる。
みんなの食があんまり進んでいないことを気にしているのだとしたら、少し申し訳ない。

あさごはん

だけどこの朝食はみんな大絶賛で、昨日なかなか食事に手をつけられなかった子達もしっかり食べることが出来た。
もちろん私も。ご馳走様でした。

朝食が終わると、今日はまず初めにクイ族のとある一家の元へ案内してもらった。
高床式の階段を登った先には、編みかけのカーペットとおばあちゃん。

草のカーペットを編むことを仕事にしているらしい。
完成させるのに1週間ほどかかり、一枚10ドルと言っていただろうか。
あんまり稼げる仕事じゃないから、若者はこの技術を継ぎたがらず、仕事を探して村を出ていってしまうと言っていた。

カーペットを編むおばあちゃん

おばあちゃんが、丁寧にカーペットを編んで見せてくれる。デンさんが、

「Anyone want to try it?」

的なことを聞いたので、私はすかさず手を挙げた。
手招きされておばあちゃんの隣に座る。
おばあちゃんはジェスチャーで編み方を教えてくれた。

横、上、下、上、下、上、下
横、上、下、上、下、上、下

コツ掴んできたかも。
丁寧に重なる細い草を折り曲げていく。
おばあちゃんが何か言う。デンさんが、

「good」

と言ってくれた。
おばあちゃんも嬉しそう。私も嬉しい。
自分の中でも貴重な瞬間だった。
だれか、カーペットを編むおばあちゃんとのツーショット、撮っておいて欲しかったななんて思う。

しばらくしたら、おばあちゃんたちにお礼を言っておうちを出る。オークンチュラン。

次はどこに向かうのか、よく分からず荷台に揺られる。
運転手の子がなにかの実を渡してくれた。

小さなピーマンみたいな実。
種を食べられるらしい。
味しないけど美味しい。食感は好き。

次に、固めな緑の実を渡された。
それも食べてみる。激渋。
向かい側に座っていたまっしーが、

「ゆりかちゃん、なんでも食べるじゃん...」

と、やや呆れ顔で言うので私は少し恥ずかしくなった。
だって、味が気になるんだもん。

どこに行くのか分からない

こういうのかじるのは慣れている。
高校時代は山岳部だった。
山に育つ小さな実たちは、心の折れそうな登山中に元気をくれる存在だった。
ガンコウランの黒くて小さな実や、コケモモなんかは甘酸っぱくて美味しかったな。

ある日顧問に食べてみ、と差し出された実は、変にスっとするとんでもない味だった。

「これ、エアーサロンパスの味するでしょ!」

と嬉しそうな顧問を睨みつけた思い出が蘇る。

そんな北海道もはるか遠く、今はカンボジアの森の奥。
次はどこへ行って何をするんだろうか。
カンボジア編 3も、後編に続きます。

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