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2023 旅日記 カンボジア編 2 前編


おはよう。
今日も朝ごはんが早いので6:30起き。
ホテルの朝食はバイキング。
チャーハンや麺など、食べやすい味で元気が出る。
ホットケーキなんかもあって幸せ。

このホテルは、部屋が一棟ずつ別れている。
部屋を出る度に、家を出てお出かけしているかのよう。
小さな村の住民になったみたい。

準備が出来たら出発。
ちょっとボロい小さなバスに乗って、まず最初に向かったのはコンポストを作っている施設。
日本人の名前にちなんでつけられたアツ村の近くにある。バスをおりて施設に入った。
このバス、扉を閉める時に変な音が鳴る。
少し歩いただけでめちゃくちゃアリに噛まれた。赤茶色をした大きめのアリ。痛い。

コンポストとは堆肥のことで、ここでは生ゴミや落ち葉などを使って堆肥を作り、小さな幼虫を育てている。
これが、ニワトリにやるためのエサになるのだとか。

量って移すお手伝い

トレイの土をよーく見ると、白くて細くて、とんでもなく小さい何かが大量にうにょうにょ蠢いている。
結構気持ち悪いんだけど、何故がずっと見てしまう...
この幼虫たちを小さなカップですくい、移す作業を手伝った。
この気持ち悪さが、ちょっとワクワクする。

お手伝いが終わったら、次に遺跡へ向かう。
バスは座席が足りなくて、一人進行方向と反対側を向いて座らなければならない。
添乗員の学生の1人、シエンはムキムキ男子の隣に座ることになってしまった。
狭そうなシエン。ほんとうにごめんね。

駐車場に着いてから遺跡までの道中は、ゴミを拾いながら歩く。
あんまり落ちてないな。
しばらく歩くと、広い道の合流点に出た。
ここで、もう少しゴミ拾いや落ち葉の掃除をお手伝いする。
木の枝をまとめたほうきを借りて、せっせと落ち葉を掃いた。

警備員のおじちゃんがやってきて、私たちの写真を珍しげに撮る。
私たちはカメラにサービスするが、男子はオメーもやれよ!と訴えた。
もちろん通じない。

ここら辺はBBQする人が多いようで、缶とか瓶とかのゴミが砂に埋まっている。
これがアリを呼び寄せる原因となってしまうみたいで、男子がいっぱい噛まれていた。
なかなか苦しんでいる。

掃除が終わると、いよいよサンボープレイクック遺跡の見学へ行った。
遺跡は一部改修工事している。

遺跡の一つ

私たちが見ている遺跡は全てではなく、地面の下に続きが埋まっているそうだ。
雨がよく降るせいで、埋もれてしまったのだという。

さらに、工事はセメントや新しい機械を一切使わない方法で行われているため、修復の完了には10年以上の期間が必要だと聞いた。
移籍を組み上げるレンガの一つ一つを抜き取り、綺麗にし、番号を降って戻すのだそう。
気が遠くなる作業だ。

工事現場と言えば、男性がメインで働いているイメージが強かったが、ここにはお母さんたちもいて、レンガをくっつけるためのパウダーを不要なレンガから作っていた。

遺跡を見学していると、ポツポツと雨粒が降ってきた。
まずい、傘を持ってきているのは3人しかいない。
私も車に置いてきてしまった。

少しもしない間に土砂降りになる。
雨粒がものすごい勢いで地面にぶつかって、土に波打つまだら模様を作っていた。
こういう土の模様って、雨のせいでできるんだ。
小さな傘で3人身を寄せ会いながら、私は地面を眺めていた。

だけど、のんびり感心している場合ではない。
雨のせいでみんなの顔は曇る。
私も気づいたら羽織がずぶ濡れだ。
また、風邪ひいちゃう。

ガイドのデンさんが駐車場にバスを呼びに行ってくれるみたい。
私達もゆっくり来た道を戻って行った。
とりあえず、バスに置いてある傘やタオルをゲット出来れば。

と思っていたら、全く違うバスが迎えに来た。もちろん、置いていった荷物は乗っていない。
不安になった私たちは、拙い英語で尋ねた。
あれ、さっきのバスは?荷物、どこにいったの?
それに対し、運転手の言葉を訳してデンさんはこう答えた。

「broken」

あー......たしかにそんな予兆はあった。
とりあえず、別なバスでも来てくれたのはありがたい。
荷物は後ろのトランクに積み直してくれたみたい。
ドライバーさん、ありがとう。

長くなるのでとりあえず前編はここまで。
次回はクイ族の村へ移動します。
それでは、また今度。おやすみなさい。

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