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2023 旅日記 東京編 1

ふと、目が覚めた。飛行機の中。
もう少しで日本に着く。
10日間続いたベトナム・カンボジアの旅もこれでおしまい。

満身創痍で降り立つ日本。朝7:00頃。
飛び交う日本語に少し寂しい気持ち。

だけどのんびり感傷に浸っている場合ではない。
今日から3日間お仕事があるのだから。

これからの3日間は、先生の研究を手伝うアルバイトがある。
ユニークな取り組みをしつつ運営している、世界中のロッジについての調査があるのだ。

機内泊だったので、とりあえず成田空港でシャワーを借りた。
時間があまりないのでサッとシャワーを浴びて着替える。
初めて入ったけれど、こんな場所があったなんて...便利だなぁ。

身支度や荷物の整理をしたら、ホテルに向かい荷物を預け、先生と研究室へ向かった。
途中のコンビニでユンケルを買う。
アリナミンでも良かったけれど。

机に座って、パソコンをカタカタカタカタ...
調べなきゃいけないロッジは63軒もある。
世界中のロッジの中から、ユニークロッジに選ばれた63軒。

※63軒のロッジは、このマガジンに乗っています。学びのある、ラグジュアリーな海外旅行へ行ってみたい方、こちらのリンクを是非一度ご覧下さい。

それぞれの経営や運営、資金についてなどをひたすら調べる。
そして、誰がこのロッジを所有・運営しているのか?
63軒の中に、日本のロッジはひとつも無いので、調べるためのサイトや記事は全て英語。
だから、検索で付け足す言葉ももちろん英語。

全て調べるのは本当に長い道のりだったけれど、これをひたすら調べる仕事は、意外と苦ではなかった。

だって、とっても夢がある。

ある人は、映画監督。
ある人は、アジアで初の宇宙飛行士。
夫婦で大好きな森の土地を買って、自然を守りながら小さなロッジを運営する人。
昔ながらの牧場で、家族に引き継ぎながらロッジを運営する人。

とっても素敵。
私も、将来ロッジを持ってみたいなんて気持ちになった。

ふるさとの美しく広がる湿原のなか、豊かな森の中で、こだわりの家具やインテリアを揃えたロッジが出来たらとっても素敵だと思う。
お客さんにはどんなお菓子を出そうかな。

そんなことをたまに考えながら、お仕事に励む。
だけど段々集中力が続かなくなってきた。
しかたない、機内泊してそのまま来てるんだし。
昨日までカンボジアにいたんだから。
途中でユンケルをキメたけど、意味があるのかはよく分からなかった。

就業時間が終わり、満身創痍でホテルに戻る。
3日間あるうちの今日だけは、先生と同じホテル。
先生が、研究室まで電車で1本で行ける場所に、一泊分部屋を取ってくれていたのだった。
もちろん一人部屋です。

先生とホテルのレストランへ夕食に行く。
いつも先生とご飯に行く時は、焼き鳥とかギョーザのことが多い。居酒屋さん。
先生が連れてってくれる居酒屋さんは美味しいところばっかり。
それに久々に飲んだワインは、とても美味しく感じた。

このホテルは大浴場も付いている。
10日間海外にいたし、お風呂に浸かるのはかなり久しぶり。
実はベトナムにいた時、同室のハナちゃんがお風呂にお湯をはったのだけれど、上がったあとすぐお湯を抜いてしまったので、私は入れなかった。

髪や体を綺麗にしてからお風呂に足を入れる。
ゆっくりしゃがんで肩まで浸かった。

久々のお風呂は、はあああぁああぁとため息が出るほど心地よかった。
ちょっと熱いお湯が、ぎゅーっと体を温めてくれてそのまま溶けてなくなりそうだった。
最高に幸せな瞬間。
私、日本に帰ってきたんだぁ〜...
贅沢なこの環境の中、改めて実感した。

ホテルの部屋の正面は、ほとんどが窓だった。
東京の夜景が見える。
高いところから見る東京の夜景は、大好きだ。
本当にキレイでとっても恐ろしい。

地元で見る夜景よりよっぽど明るくて綺麗なのは違いないのだが、
想像力に富んだ私にとっては今にも自分を飲み込んで、消してしまいそうな絶望を感じる。

上は、星がなんにも見えない鈍い色の空。
正面に広がるのは、なんとなく恐ろしく感じる東京の夜景。
そして下を見ると、なんというか、無機質な高度感を感じる。

壮大な夜景の広がる窓際で寝転がると、自分なんかちっぽけで存在していないのと同じような気持ちになる。
私はそれがとても心地よくて大好きだ。

ロッジの調査はあと2日。
しっかり頑張らないと!
みなさんも、ゆっくりお休みください。

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