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3.21発売 4thCD「Spring Green Days」デザイン/シンプルの美

アルバム制作において音楽と同じくらい大事なのがデザイン。過去3枚のアルバムは嬉しい事にジャケット・デザインの評価も高く、それもひとえに素晴らしいイラストレーターとデザイナーに恵まれたお陰だと、今更ながら大変感謝しています。ジャケットを「手に取り」愛でながら音楽を聴く、という行為がもたらす「喜び」には未だ捨てがたいものがあり、サブスクが席巻する世の中になったとて、決してなくならないものだと信じています。さて今回のアルバム。デザインはどうしよう?と考えて「Spring Green Days」→「若草色の日々」→「長年連れ添った二人の若かりしあの頃」と想像を膨らませたところで「そうだ。二人を木に見立てたらどうだろう?若木が寄り添うように成長して…」と思い立ち「木」と言えばこれはもう彼女に頼むしかないだろうと、支笏湖の倒木をモチーフとして森の生命のサイクルを描いた彼女の作品、絵本「とーぼくばあさん」の音楽を担当させて以来の友人、画家の小島加奈子さんにイラストと全体のデザインも合わせてお願いしました。必要最小限の希望を簡潔に伝えて、あとは信頼する彼女のイマジネーションに期待します。そして出来上がったイラストとデザインは、期待を超える大変素晴らしいものになりました。春から連想したイースターエッグをモチーフとしたイラスト。その優しく柔らかい色味。そこには全体を白を基調とした、シンプルが故の美しさに満ち溢れていました。いつまでも眺めていたくなる…素晴らしい仕事をして下さった加奈子さんには、改めて感謝申し上げます。今回は初めて「紙ジャケ」を採用し、通常より少し大きめのサイズ(ディスクが引っ掛からずに取り出しやすい)にした効果なのか、何となくレコードの雰囲気が出たような気がして嬉しいです。デザイン優先で出来るだけシンプルにするために、背中の文字も思い切って省いて良かった。あんなに小さな文字、どうせ僕にはローガンで読めないしね(笑)


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