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眠れない夜と眠りたくない夜

今日は眠りたくない夜。
理由は単純。明日が来て欲しくないから。
もう日付は変わっているから、正確には今日の朝が来て欲しくないから。

明日は仕事が大変な日。期末、みんなピリピリしている。普段はみんな優しいのに、今は少しだけそっけない。少しだけ厳しい。チャットが既読になるまでがいつもより少し遅い。既読がついてから返信が来るまでがもう少し遅い。レビューの指摘コメントがいつもより言葉を選んでいない。当たり前の質問は絶対にしてはいけないという空気。

それでも眠らなければならない。明日よく働く頭で仕事に取り掛かるために。

眠りたくない夜は他にもある。
旅行の最終日。寝て起きたら家に帰らないといけなくなる。旅行が終わっちゃう。でも、旅行は意外と疲れているから、最終日は自然と早く寝てしまう。友達と話しながらどちらからともなく寝落ちする。友達の寝息が聞こえてきた時、待って、私をおいて眠りの世界に行かないで。寝て起きたら旅行終わっちゃうよ、という気持ちになる。だけど、そう思った直後に自分も寝てる。そのことに翌朝気づく。

反対に眠れない夜もある。こちらも2パターン。

1つ目はワクワクで眠れないパターン。例えば旅行の前日。準備は万端。メイクをばっちりして、髪をぐるぐるに巻く時間が十分確保できる7:30に目覚ましをかけて布団に入った。明日は起きてゆっくり支度をして、用意した荷物を持って行くだけ。楽しみだなぁ。連休だから混んでるかなぁ。

うーん眠れない!ちょっと行くところをもう一回調べてみよう。インスタを開く。すでに見た写真をもう一度見る。noteを開く。先人の旅行記を読む。スキする。プロフィールを見る。その人の記事を見る。フォローする。まずい、電気を消してスマホをいじってしまった。目が悪くなっちゃう。スマホを閉じる。目を閉じる。羊を数えてみる。やっぱり眠れない。もう一回スマホを開く。ストーリーを見る。ちょっと眠くなってくる。よし、ひたすら目を閉じる。

2つ目は反対に不安で眠れないパターン。明日の大変な仕事に備えて、早めに布団に入った。もう少し準備したかったけど、ここまでだ、と切り上げた。いくら準備しても、お客様に想像もしていなかった質問をされたら、その場で対処しないといけないから。そういう時に、何よりも頭が冴えていることが大切だから、睡眠時間の確保を優先した。なのに、眠れない。無意識にこうなったらどうしよう、と考えて不安に駆られる。準備したはずなのに、急にこれとやっとけばよかった、と思う。
このパターンの夜は嫌な夢も結構みる。仕事で失敗するとか寝坊するとか怒られるとか。夢でこんな嫌なことが起きているのだから、現実には起きないんだろう、と朝自分に言い聞かせる。だいたい、夢であったほどの嫌なことは起きない。

このパターンは、最初の明日が来て欲しくないから眠りたくない夜、とは少し違う。最初の夜は、なんとなく明日が嫌だから眠りたくない。こっちの夜は明日の準備はしているからこその不安に襲われているから眠れない。

結局、普通の夜が一番よく眠れる。というか、気づいたら寝てて朝が来ている。スマホのアラームが鳴って、止める。ああ、朝が来たらしい。スヌーズでもう一度鳴る。本当に朝が来てしまった。スヌーズで更にもう一度鳴る。スマホを開く。とりあえずSNSのチェック。今日が始まった。私は今日も働かないといけない。お湯を沸かしに台所へ行く。しょうがない、今日も頑張ろう。


最後まで読んでいただきありがとうございます♪( ´▽`)

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