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クラスメイトと先生方に支えられた高校生活

弓削高校を進学先に選んだ理由は何ですか?

魚島(※1)の自宅から通学できるのと、公営塾があるので、帰りの船までの時間を塾で勉強しながら過ごせるので、有意義に時間を使えると思い弓削高校を選びました。

実際に進学してみて、どう感じましたか?

魚島小中学校のころは全校生徒が数人、私の学年にいたっては私1人だったので、委員会や係など学校内でいろいろな役割を負わなければなりませんでした。
弓削高校に進学したら同級生の人数が各段に増えたので、係や委員会など同級生と分担してできるようになって楽になりましたし、人と協力することの難しさや大切さを学びました。

入学したてのころの大林さん(中央)。
ゆめしま未来塾のキャリア教育イベント「おとなるゼミ」で、
同級生と力を合わせて課題に取り組む。

弓削高校・上島町・ゆめしま未来塾で過ごした3年間は大林さんにとってどんな時間になりましたか?

魚島という小さい島から弓削高校に3年間通って、新しい友だちがたくさんできて、すごく新鮮でした。入学した当初は毎日が新しいことばかりで、めまぐるしかったです。
中学までは友だちの家に遊びに行ったり、お泊りしたりできなかったので、高校に入って新しい友だちとそんなふうに遊べるようになってすごく嬉しかったです。

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(インタビューを隣で聞いていた同級生の檜垣さん、木村さんから横やりが…)

木村さん:バヤシ(大林さんのあだ名)は入学した最初のころは大人しかったよね。徐々に殻を破った感じ。

檜垣さん:私とは1年生のときにゆめしま未来塾でよく話すようになって、よく部活の愚痴を聞いてくれてたね。
中学校までは「あ、魚島の子だ」と認識してほほえみかけるだけの関係性だったけど、だんだん腹を割って話せる関係になったよね。
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あと中学のころはすべての先生が自分をサポートしてくれていたけど、同級生の人数が増えて、良い意味で先生のサポートが分散したので、「自分の力でなんとかしないと」と学校生活の中で自立するタイミングも増えたのは良かったです。

塾の納会にて、学期の振り返りをする檜垣さん(左)と大林さん(右)。
上島町の木工クラブ「愛木会」の皆さんと一緒に竹スピーカーづくりに参加した
大林さん(左)と木村さん(右)。

一番頑張ったことは何ですか?そこからどんな学び・気づきがありましたか?

国語の勉強です。国語の授業やテスト勉強を通して、文章を書くことに抵抗がなくなり、すらすら書けるようになりました。

ゆめしま未来塾での勉強風景。
大林さん(一番右)は、弓削港発19:40の魚島行き最終便まで
塾で勉強するのがルーティンになっていた。

進路についてはいつ頃からどのように考えはじめ、どう決めましたか?

小さいときからおばあちゃんやお母さんの化粧品をこっそり使ったりしていて、お化粧に興味がありました。子ども向けの漫画雑誌に付録で付いているヘアアレンジブックを読み込んだりしていましたね。
小学生になると、お年玉を貯めて安いリップやアイシャドウを買っていました。
家族にバレたくないけど化粧品は使ってみたいから、お風呂に入りながらこっそりお化粧をして、落としてからお風呂から上がったりしていました。お化粧や美容への興味は高校生になってからも変わらずあったので、美容系の進路に進むことはあまり悩まなかったです。
進学先を意識し始めたのは高校2年生の4月頃です。当時姉も小井手ファッションビューティ専門学校に通っていたので、どんな学校なのか調べてみました。授業内容を姉から聞くことができたので、学校の雰囲気も良さそうだと思い、9月頃にはっきりと「小井手ファッションビューティ専門学校を受験しよう!」と決めました。

弓削高校やゆめしま未来塾からの進路サポートでよかったことは何ですか?

志望理由書の添削をしてもらえたのがよかったです。
私は字数制限がある中で重複した内容を書いてしまうことがあり、そういった自分では気づけない文法の誤りや改善点を、とくに担任でもあり国語科でもある相原先生に指摘していただいて安心しました。

考査後面談のようす

専門学校ではどんなことに挑戦してみたいですか?

今考えている将来像は、舞台や芸能関係のメイクさんになりたいと思っています。
誰もが知っているような芸能人を担当するのは狭き門だけど、ミュージカルやお芝居は地方でもやっているので、そういうところで仕事をしてみたいです。
私が進学する小井手ファッションビューティ専門学校には、資生堂で美容部員として働いていたことのある先生がいます。その先生が実際の舞台メイクの現場に生徒を連れて行ってくれる授業もあるそうなので、そういった機会を存分に活かして、現場の仕事の仕方をしっかり学んでいきたいです。

最後に、今、高校進学について悩んでいる中学生のみなさんへ、大林さんからのエールをお願いします!

弓削高校は、生徒一人一人がやりたいことをできる学校だと思います。
小さい高校なので学校全体がアットホームで、いろいろな先生と関わりが持ちやすいです。悩みごとがあっても、先生方が親身になって聞いてくれるので、気軽に相談できるところが弓削高校の良いところだと思いますよ!

※1:魚島…上島町の有人島の1つ。弓削高校のある弓削島までは定期船で約40分。人口128人(2023年1月31日時点)。

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