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神様の世界史61 預言者ノア その2

前回は、預言者ノアさん(平安あれ)について書いてみましたが、
今回はその続きでございます。

こんにちは、ファーティマ松本です。

ノアの箱舟で有名なノアさんは、神様に選ばれた預言者でありました。
それも上位五番に入る程の、とても位の高い預言者でいらっしゃいました。

どうして、彼がそんなに位の高い預言者さんだったのか?
それは、
彼の人生を知れば納得できると思います。

前回もお話しましたように、ノアの時代というのは
人間が、初めてアッラー以外の物を拝み始めた時代でありました。

悪魔が人々に囁いたせいで、
立派な人が亡くなると、その人物に似せた偶像を作るようになってしまったのです。
最初のうちは、立派な人達を偲んだり、その人達の行いを忘れないようにしていたわけですが、
何十年かが経ち、その偶像の本当の意味を知る人々が段々と亡くなっていくと、、、、。

悪魔は、また人々に囁きかけるのでした。

「この偶像を通して、私達は神様に近づき、神様にお願いを聞いてもらうことが出来る。」

しばらくすると、ほぼ全ての人々が、偶像を拝むようになってしまいました。
そこで、神様はノアを預言者に選び、人々に正しい道に戻るように伝えさせたのです。

ノアは言いました。
「アッラーだけを拝みなさい。偶像などにお願いなどをしてはいけない。」
しかし、ノアの人々は、とても頑固で全く聞く耳を持たなかったと言われています。
ノアの言うことを聞き、そして彼を信じた人々というのは、
社会的階級の低い人々だけでした。
そして、その数さえも僅かなものでした。

大抵の人は、ノアが口を開くや否や、指を耳に突っ込み、
「えー、何だって、聞こえない、聞こえないよう。」
とからかうのでした。

いやー、もう憎ったらしいですよねえ。
私なんか、そんなことをされたら、
二度とそんなヤツの所へ行くかっと思ってしまいます。
しかし、、、
ノアさんは、違います。
何を言われても、何をされても、人々に諭すことをやめませんでした。
昼も、夜も。
個人相手にも。
または、集団相手にも。
常に、”神だけを拝めるように”と言い続けたのです。
その年月、ナント950年!!
950年という長い、長い年月を、彼は人々を神の道に戻すことに使ったのです。

「あー、またノアが来たぞ、やーい。
 なんか言ってみろ。」
彼が話を始めれば、耳を塞ぎ、馬鹿呼ばわりし、見下し、笑いものにしました。
そして、頑固ゆえに、誰もノアの言う事を信じる者がいなかったのです。

そんな期間が、950年、ですからね。
ちょっと、、、スゴ過ぎです。
私だったら、一年も耐えられないでしょう。

彼が950年も生きたからと言って、決して
周りの人々も、彼と同様に長寿だったというわけではありません。
周りの人々は、そんなには長生きはしなかったのです。
つまり、ノアは、何世代も何世代も、彼の言うことを信じないまま死んでいく人々というのを、
見ていったわけです。
それは、それで、とても辛いものであったと思います。

この間まで、可愛らしかった子供達が、いつの日が大きくなって、
そして、そのうちにノアを馬鹿にするようになり、
そして、神を正しく拝めることなく死んでいってしまうのを
何度も、何度も見ていくのですから。

しかし、950年という長い期間も頑張った割に、
彼の言う事を信じた人というのは、驚くくらいの少数でありました。
一説によると、その数、ナント7人から80人位であったとの事。
(びっくりですよねー)

しかし、先にも言いましたように、
彼は数多く存在した預言者の中の、5本の指に入るお方であります。
とーっても偉い預言者さんのお一人なのです。
(彼を信じる人はとても少数でしたが、)

この預言者ノアさんの話しから分かる事は、結果は大事ではなく、
大切なのは、その過程であるという事。

いくら頑張っても、結果がついてこない事なんて普通にあります。
そして、大して頑張らなくても、良い結果に恵まれる事もあるでしょう。

結果というのは、どれだけ頑張ったかというのを表す物ではないのです。
結果というのは、神様の御手の中にある物です。
自分で何とかなる物ではないのです。

しかし、結果がどう出ようと、
過程というのは、自分次第で何とかなるものであると思います。
一生懸命やるか、やらないか、というのは、自分次第です。

もうすぐ、こちらサウジアラビアでも期末テストが始まります。
私が子供達にいつも言うことは、
「結果はどうでもいい。でも過程が大事だよ。
 自分が出来る限り、一生懸命にやったというのであれば、
 何点取ってこようとどうでもいいからね。」

しかし、この間、お父さんは、
「どの科目も90点以下は取ってくるな。」と子供達に言っていました。

うーん、両親が全く違う価値観の元に育った子供ってどうなるんでしょうね。

上のお姉ちゃんやお兄ちゃん達は、
なんだか、上手ーく両方の親を黙らせるのに長けているような感じがしますが。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!

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