神様の世界史54　妬みのレベル

前回は、
誰でも何か良い事を始めると、その後に続いた人の善行ポイントを得る事が出来る。
反対に、悪い事をし始め、それを真似る人が出た場合、その人達の悪行をも得る事になる、
という事を書いてみました。

こんにちは、ファーティマ松本です。

ラマダーン月の最初の一週間が終わりました。
断食をされている方々、体調を崩さない様気を付けて
引き続き頑張っていきましょう！

さて、今回は、前からちゃんと書いてみたかった”妬み”について
書いてみようかと思います。

妬みというのは、預言者さん（平安あれ）に拠りますと
自分の善行を燃え尽くしてしまうようなものだそうです。
せっかく、断食とかいろいろやっていたとしても
その分の善行が、、、”燃えて無くなって”しまうなんて、、、
ちょっとー、それは避けたいですよね。

では、
どうして妬みって、そーんなにすごく”危ないもの”であるのか、？
をちょっと考えてみたいと思います。

まず、妬みとは一体どういう物であるのか。

それは、自分が欲する物を誰かが持っている時に、
「えーっ、ずるいじゃーん！」
と思ってしまう事です。（語彙力が少なすぎ！）
または、自分が持っている物ではなく、他人が持っている物に
目が行っている状態、と言ってもいいかもしれません。

例えば、
あの人あんなにお金バンバン使ってる。私だってお金欲しいよお。
あの人はきれいでいいなあ。私だってきれいになりたい。
あの人英語がペラペラで、外国人の友達もたくさんいるらしい。
私もそんな風になりたいのに、、、。

みたいな感じでしょうか。
これは、妬みのレベル1であります。
人に合って、私にない、、
あーあ、
いいなあ、
ずるいなあってやつですね。

これは、自分に与えられている物に目が行っていない状態ですから、
すなわち、
神様に対する”感謝”の姿勢が全くない状態なわけです。

続いて、もうちょっとレベルの高い（？）妬みの状態をご紹介しましょう。
妬みレベル2でございます。

こちらは、自分が欲する物をもっている人に対し、
「いいなあ、うらやましいなあ。」と思うだけではなく、
「あいつがあんなものを持っているのが許せない！」といった感情になります。

アイツ、あんなに目立って、みんなにチヤホヤされている。
なに、今度結婚するって？
相手は、社内で有名なあのかわいい子？
マジかよ。

と、いった状況において、
この人は、自分が”あいつ”の持っている物を欲しているだけでなく、
”あいつ”が、あんなにいっぱい持っていることが許せないわけですね。
相手がもっている物が欲しい。
そして、相手にそれらをもっていてもらいたくない、
わけです。
こういう時、もし何かの都合で結婚が破綻したり、
みんなから総すかんを食うようなことがあったりしたら
、、、、
そりょあ、もう嬉しくってたまらないわけですよねえ。
「人の不幸は蜜の味」ってわけです。
自分が欲する物は欲しい、そして人にはそれを持ってもらいたくない。
これが、妬みのレベルナンバー2です。

では、その上を行くレベルっていうのはどんなものでしょうか。
レベル3というやつですね。
アッ、ちなみに、このレベル分けは、私が勝手にやっていることで
イスラム教の本に、そんなことは書かれてありませんので、ご注意ください。

このレベル3にまで、進んでしまうと
憎たらしい相手がいなくなってくれることを望むようになります。
”あいつ”がいなかったら、
もしかしたら、私があのかわいい子と結婚できたかもしれない。
あの仕事を任されたかもしれない、云々。

このレベルにまで達してしまったのが、
カビールとそして、悪魔であるイブリースです。

さて、さて、
こうやって見てみると、
やっぱり”妬み”って、あんまりステキ～(´∀｀*)な感じはしませんよね。

自分に与えられた良い物に感謝をせず、
他人を羨み
他人に良いことがない事を願う。
そして、その本人さえもがいなくなることを欲する。

ただ、私達は人間ですから、
天使のように常時きれいな心を保持することはできません。
大なり小なり、みんな人を羨む気持ちというのはアルと思います。

という事で、
どうやって、自分の妬み感情をコントロールしていくか。
周りの人がたくさんの恵みをゲットしているように見える時
どうやって、考え方を変えていけばいいのか。
そしてどうやって、神様に好かれるようにしていけばいいのか
を考えていきたいと思います。

それは、すみません、次回という事で。

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように！
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