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たったひとつの恋

人生で一番好きなドラマ作品がある。
2006年に放送された「たったひとつの恋」という
恋愛ドラマだ。
このドラマは5クールぐらい3年おきに見返しているぐらい
好きで、飽きない。


初めて見たのは17歳の時。
当時のドラマの主人公は「20歳」
20歳という年齢がとても大人に見えていた。
恋愛経験もまだあんまりないとき
恋愛ってこんな感じなのかな?という感覚で見ていた。

次に見たのが20歳
主人公と同じ年齢。
その頃は付き合っている彼氏もいて、
また、違う感覚でみれた。
恋愛の苦しさ、切なさ、盲目感が痛いほどわかり、
なおの真っすぐさが心に沁みた。

次に見たのが25歳
その頃は「20歳」という年齢が
ずいぶん年下に感じており、
「まだ子供だな」という感覚でみれた
「若いからこう、真っすぐになっているんだな。」
という感覚。

その次にみたのが28歳
様々な恋愛を経てみても
やはり共感できるところがたくさんあった。
なおみたいに、真っすぐな恋愛をして
いた事もあったけど
段々盲目の恋愛をしていないことに気付く。

その次が30歳
感覚が懐かしかった。
若かりし頃の恋愛を思い出した。
男女のグループなんてもはや30歳には
中々存在しない。

そして32歳
やはり、恋愛の切なさ、儚さが心にきた。
なおの真っすぐさはいつまでも心をうたれる。
大人な対応をする、しようとする

ひろとにも心をうたれる。


年齢によって
感じ方は少し違えど
いつまでも恋愛の楽しさ、儚さ、煩わしさを
思い出させてくれる作品だ。

なおのまっすぐさと、大人になろうとする弘人。
素直になれないところもあり、
遠回りをしてしまう場面も歯がゆい。


ナレーション言葉にも胸をうたれる。

「恋の始まりはいつでも赤ちゃんの瞬きみたいに優しい。このあといかなる残酷な運命がまっていようと」

恋愛経験がある人は誰でも
共感できるセリフだと思う。
始まりはいつだってたのしいのに、
終わりはいつだって苦しい。
それでも、あなたに出会えてよかったと思える
恋愛は驚くほど人を成長させてくれる。

自分の恋愛がよみがえってきた台詞だ。

主役を亀梨和也さんがつとめていたが、
適役だった。
言葉の抑揚、しぐさで
あ、今、かっこつけてるけどうれしいんだな
とか伝わってくる。
綾瀬はるかさんの視線をそらさない真っすぐさも
素敵だった。

そして、二人を取り巻く周りも良い。
応援しているけど、もう無理だと感じ
言いにくそうに
もう無理なんじゃないかな?と
伝える友達。

娘の恋愛を誰より応援したいのに
できない母親。
入院のとき
この子はこれから
彼に会いにいくことを
知ってて
明日の朝、飲むのよね?と
催促するシーンは涙が止まらなかった。
きっと、最後に娘の願いを叶えたかったんだと思う。


周りのひとの愛もたくさん伝わる話だった。



平成のロミオとジュリエットは
私の中の名作だ。
また年を重ねるたびにみるのだろう。




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