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外岩に行きたいあなたへ!-其の0-   室内と外岩って何が違うの?

 今回からシリーズものをやろうと思います。その名も「外岩に行きたい君へ!」です!!
ジムで聞いたり、インターネット上でよく見るであろうこの外岩(ソトイワ)についての不定期連載を勝手に始めます。これからクライミングを始める人、外岩に行きたいと思っている方は是非見てくだせぇ٩( ᐛ )و
それでは本編に行きたいと思います!

 今回は、0回目ということもあるのでそもそも何が違うのかについて述べていきます。例のごとく、理由を大まかに並べたのでそれぞれについて見ていきましょう。
・ジムホールドがない!
・マットもない!
・設備が全く整ってない。

 厳密には、もっとあるのですがとりあえずで大雑把にまとめるならこんな感じになると思います。ざっと見た感じ、予想に固くない理由でがっかりしたのではないでしょうか?そういう方は、まだまだ甘いですね。どれくらい甘いかというと、、、
 そういう無駄話はさておき実際にどう違うのかについて詳しくない述べていくので、最後まで読んでいただけるとありがたいです。

1.ジムホールドがない
 この記事を読んでいるみなさんは知っているだろうか?外岩にはジムホールドがないんですよ!
「そんなことは知っているよと」という答えが、この記事を書いている段階から聞こえてきます。だがしかし、まだ外岩に行ったことがない人はこの真意を理解していないと思います。普段私達は、室内クライミングつまりジムではホールドという突起をつかんだり踏んだりして登っています。突起を掴んだり踏んだり。大事なことなので2回繰り返しましたが、勘のいい人なら分かったかもしれませんが皆さんが普段から慣れ親しんだ、あのような突起は外岩ではまず現れてきません。いないことはないのですが、結構珍しいです。では、どのような形状をしているのかというと、写真のような感じになっています。

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この写真の持ち手(便宜上以降は、ホールドと記載します。)は御岳ボルダーにある発電所岩4Qのものです。ジムでは、ホールドに手をおいてからつかむ。といった感じになっていますが、外岩では大体差し込んでかけるといった感じになることが多いです。
 また、都内に住んでいる方だと御岳ボルダーに行くことが多いと思いますが、御岳の岩の場合フリクションが効くようなざらざらしたものはホールドには存在しません。例外的にザラザラしたものはありますが、人工ホールドのような感じではなく公園のじゃりじゃりした砂よりすこしサラッとした感じのものだったりします。
うだうだと述べてきましたが、基本的に慣れないとめちゃ滑ります。なんなら慣れてても滑ります。御岳は岩の性質上、刺さって痛いし刺さるような形でないものは、めちゃんこ滑りやすい。ちなみに刺さって痛いで有名なカタツムリ岩のカタツムリ2Qは、こんな感じの持ち手になっています。

ぽっけ

いわ


2.マットもない!
 当たり前だと思いますが、外岩にはマットがありません。その為、自分で簡易マットを持っています。マットがどんなものか知りたい方は、クラッシュパッドや外岩マットとかで調べると確認できると思います。私が使っているマットをしまった状態ではありますが、参考程度にのっけておきます。ちなみに、大きさの目安としてシューズを置いておきました。シューズの大きさは、UK6なので24.5cm程になっています。

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 マットを持っていくのはいいとして、問題はここからです。平日に1人で行くor人気のない課題をやる際は、必然とマットが少ないのでおおよそ落ちそうなところにしか敷けません。慣れてくればそこまで難しい作業ではないのですが、慣れない課題や初めて打つ課題の時は中々生きた心地がしません。

マット

忍者岩にてマットを敷いて登る人たち

 また、ジムのマットに比べて面積はもちろん厚みがだいぶ異なります。外岩のマットは、なるべく持ち運びやすくするためにジムのマットよりもかなり薄くなっています。その為、自身の膝をうまく使って衝撃を和らげないと足首をグネッたり膝をやってしまったりと、ろくなことはないです。また、これと似た問題でマットが複数枚あったとしてもマットとマットとの間に隙間ができやすいため下地が悪い(地面に石があったり、着地するときに障害となる物がある場合)時は落ちるのにも少しコツが必要となります。例えば、狙った場所に落ちることや態勢が変な体制にならないようにするetc...
 このような理由がある為、外岩に行く人はジムしか行かない人に比べて落ちる能力はかなり優れています。ジムしか行かない人は、毎回派手に落ちたりその態勢だと落ちた時危ないのでは?という態勢で落ちることが多いのですぐわかりますね。

3.設備が整っていない
 これは、マットなどとはまた別の話のところを設備としています。例えば、アプローチやトイレ環境などのことです。
外岩がある所はもれなく山もしくは渓谷の中です。そのため、岩場までのアプローチやトイレ、ご飯、着ていく衣服に対しても多少意識を割かないといけません。むしろ、慣れていない岩場ではそちらの方が登ることよりも重要になってきます。これらの事をしっかりと理解できていないと、例え念願の外岩デビューを果たしたとしても怪我をしてしまったり、周りに迷惑をかけてしまいます。
 もし皆さんが外岩に行く計画を立てる際は、アプローチ、トイレ、環境(気温や天候)は必ず調べてから行くようにしてください。特に車で行く人は駐車場で地元の人と揉めることが多くあるので、かなり気をつけてください。これが元でクライミングエリアが、使用できなくなってしまいます。

まとめ
 いかがでしたでしょうか?外岩がどんな感じなのか、多少なりとも理解できたのではないでしょうか?
 本当はもっと話したいことがあるのですが、長くなるのでまた次回にお話ししたいと思います。次回の記事はおそらく外岩のマナーについてとかの話になると思います。この記事を読んで早く外岩行きたい!と思った方は、身近にいるクライマー特に、外岩の話をしていた人に話を聞くとより手っ取り早く知ることができると思います。
それでは今回はここら辺で、ドロンッ!

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