人がいま一番欲しているのは、実はこんなささやかな言葉
ひとりで立ち続ける。二足直立。重力下。重力に抵抗するだけでも疲れてしまうのに、頭で考え、五感で感じ、両手で作業する。タスクや雑念が多すぎる世の中。毎日、過ごすだけで疲労は増す。
そんなときふとスマホの画面に映るキラキラした人たちの存在。見たくなくても目についてしまう。SNSを開いた自分が憎い。
大変なのは自分だけ。自分だけ境地に立っている。自分の周りだけ深い闇の中。そんなことを思うこともある。決してそんなことはないはずなのに、無意識に考えてしまう。夜が老ける。朝になっても気持ちは晴れない。余裕がなくなる。独りよがり。
ひとりで立ち続けているときは物事の本質が見えていない。そう言われたとしても、当の本人は何のことだかわからない。頑張って頑張って頑張り続けて、自分が何者かわからなくなる。どこに向かっているのか、ゴールはあるのか、このまま進み続けて大丈夫なのか、息が詰まる、生きた心地がしない。何かにすがりたい。そんなとき、
もたれかかっていいよ。
涙が溢れる。息がかえる。急に身体の中を血が巡る。
こんなささやかな言葉で人の気持ちは軽くなる。見えない心の支えがあるとひとり以上の力が発揮できる。元気玉を打とうとするとき忘れてはならないのは、自分の後ろには、たくさんの人がいるということ。だけど、余裕がなくなると忘れてしまう。これは、人を蘇らせる魔法の言葉。
誰にでも心の拠り所があると、気持ちが楽になる。冷静に物事を見れるようになる。目の前の今を大切にできるようになる。そして、さらに頑張る力が湧いてくる。
たとえ、元気玉の1ピースだとしても
わたしは、大切な人の背もたれになりたい。
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