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「新しい時代」について考えたこと 4 文献の要約2

「人(ひと)新世とはなにか」(著 クリストフ・ホマイユ、ジャン・クティスト・フレリス)の要約及び感想をまとめています。

前回、自分の考えがまとまったら続ける、旨、書いたのですが、問題が大きく膨大な内容でもあり、考えながら書く、というスタンスにしています。

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<前回分>

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1. noteでのまとめ方について

すべてを読み終えていないのですが、最終章の「結論」を読むことにしました。

私にとっては、なかなか分かりにくい文章、内容なので、「結論」にて本書の本当に言いたいことを理解したうえで、読み進め、また、noteにての要約を書いた方が、間違いがなく、誤解されたりしないだろうと思ったからです。

決して変則的な読み方ではなく、私が会社現役時代には、技術論文や技術報告書では、まず「結論」を最初に書いて、それに至った内容を書くというのは、普通のやり方でした。

2. 「結論」の章

  「結論」で言いたいことは、次の三つのようでした。

  a. 我々の祖先が、生態系と地球を不安定にさせたのは、

   「すべて承知の上」だった。

  b. 「政治的」に解決を図るべきである。

  c. 「人新世」を生き抜き、また、環境問題などの解決を図ることは、

    解決を妨げる「抑圧的」な制度、支配、疎外的な想像力から

    解き放されて、「自由」になることである。

    つまり、「開放的な経験」を得ることになる。


3. 補足

250年強前に始まった、産業革命後の「近代」と言われる時代は、科学技術の発達を踏まえた「物質文明」の世の中でした。

それ自体は悪いとは言えないかもしれませんが、「物質文明」が発達、拡大するにつれ、その「弊害」、「副作用」というべき事象が、並行して「拡大」、「モンスター化」して、人類にとって手の負えない問題にまで発展して来ました。

しかしそれは、a.項のょうに、「すべて承知の上」だったのです。

解決するには、科学学者や哲学者、先覚者の様々な提言を、国や世界、人類レベルで実行しなければなりません。

それは、b.項のように、「政治的」に行わなければなりませんが、従来型発想の人間、既得権益者、独裁型の指導者では、役に立たないというか無理なので、

科学学者や哲学者、先覚者の提言をすなおに受け取り実行できるものが担う必要がある、ということです。


そして、c.項のように、「人新世」の時代は、自然への尊敬、尊厳の念を持ち、「自然回帰」を図ることであり、ある種の「抑圧」から解放され、希望に満ちた時代になることが可能であろう、ということであり、私自身もある種の希望を感じました。 


4. 今回のまとめ&所感

 現在の「人新世」と呼ぶ「変革期」は、温暖化による異常気象などの弊害、環境公害問題、化学物質多用による悪作用、等々を解決しなければならない時代であり、

いわば、人類が「自分で蒔いた種を自分で刈り取る」ことのようです。


ただ、本書の著者は、

人間の心の弱さによって、目先の利益につられて将来や長期的展望を持てなかった過去について、思いめぐらし、

高い意識や、危機感を共有した人たちが協力し合って、この難関を解決すべきだと、説いています。


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次回以降は、「結論」に従って、各章の要約をまとめて行きたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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