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現在の変革期に考える: お陰様ということ 渋沢栄一 2 & 首相が変わる

自民党の菅総裁が辞任しましたので、必然的に日本の首相が変わることになりました。

与党野党どちらにせよ、日本の政治の流れが大きく変わることになりますので、渋沢栄一に関することとともに、現在の政治についての私見を述べます。

しかし、現在の政治については、責任のない立場で書いている放談ですので、お読み捨てください。

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(前回) 現在の変革期に考える: お陰様ということ 渋沢栄一 1

■ 現在は、世界規模の変革期であり、「自然の脅威」や「貧富の格差による社会混乱」などとの戦いです。

■ 具体的には「資本主義」が諸悪の根源であると思い至りました。

■ (変革期にしては、今の政治家は)与党の中に上記の意識がある人がどれだけいるのか?と思いますし、野党は、もっと課題を明確にし、対応方法を詰めて欲しいと思います

■ (渋沢栄一が、明治初期に作った「富岡製糸場」)自宅から、関越自動車道という高速道路を通り、藤岡JCTから上信越自動車道へ抜けるところに、世界遺産として登録されている「富岡製糸場」があります。

■ 地域巡りの一環という事でもないですが、渋沢栄一にも興味があり、先日、「富岡製糸場」に行ってきました。

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(今回 本文)

1. 渋沢栄一の考え「お陰様」& 現在の政治

(1)  渋沢栄一の思想や功績と、現在の政治や経営、経済とを絡めて考えてみると、現在は、いかに政治、経営、経済などで、同じ過ち(=エゴ、道徳観のなさ)をしているかが分かりましたので、まとめてみました。

NHK大河ドラマ「晴天を衝け」で、渋沢栄一に対してあやふやなる認識が一変し、書籍を読んだり情報を得たりして、やはり大変な人物だと思いました。

(2)  しかし特に注目したのは、現在の世界規模の変革期の元凶が「資本主義」的な考えにあると個人的に思っているのですが、

その「資本主義の過ち」を、すでに渋沢栄一が指摘していて、自分の事業では「資本主義的弊害」から脱却し、皆が幸せになる経営や経済を実現していたからです。

すなわち「道徳とお金儲け」を両立させるという考えとその実践です。

(3)  渋沢栄一の経営に対する考え方は、概ね次の通りです。(「論語と算盤」より。1916年、大正5年刊、76歳)

  今日の実業家の多くは「自分さえ儲かれば、他人や世間はどうあっても構わない」と思っている、との記述。

現在の「(弱肉)資本主義」的経営者と同じように思います。

渋沢は、当初は、商人はまともな教育を受けていない、武士が受けていたような道徳教育も受けていない。したがって、本能、金銭欲のままに商売を行っている結果だと捉えていたようです。

しかし、著書を書いた大正時代では、西洋からの「物質文明」の進展が、自分本位の商売が横行している原因だと思っていたようです。

 ② したがって「仁義道徳」の必要性を説いています。

 ③ 富豪と言えども、自分一人で儲けられたわけではない。社会がありそれを構成する人々がいたから利益が得られたのである。

そこで「社会への恩返し」をする必要がある。社会の救済とか公共事業に常に率先して尽くすようにすれば、社会は倍々に健全になる。

それと同時に、自分たちの資産形成も、ますます健全になる。

 ④ 著書には直接書いてはいなかったですが、

「社会のお蔭様」で利益を得られたのだからという「謙虚な気持ち」の重要性を説いていると思いました。

「お蔭様」というのは、従業員に対しても、電気ガス水道、道路や橋、交通機関など、ありとあらゆるものに対しても言えることです。

(4)  現在の資本主義的経営者は、

渋沢の言った「自分さえ儲かれば、他人や世間はどうあっても構わないと思っている」という、「今だけ、自分だけ、お金だけ」の悪癖に陥っているようです。

それが、社会的混乱や自然界の脅威を生み出している原因ととらえると、現状がよく理解できます。

(5)  ひるがえって、現在の政治(現政権)の欠点や欠陥も、上記、資本主義的経営者と同様の悪癖に陥っているように思えます。

(6)  ですから、現在の変革期では、資本主義的発想の「経営」や「政治」から、

渋沢などが唱えている、「皆が幸せになる社会や経済」を目指さなければ、事態は改善されないように、私個人としては思います。


2. 首相が変わる

(1)  菅総理の退陣前に、現政権の問題点について、まとめていますので、添付を参照ください。

(2)  現与党の新首相か、現野党から首相が出るか

  今、現政権(自民党)で、総裁選挙を行うことになっています。

今までの、A・S政権は、最後は良いイメージがなくなってしまいました。

  したがって、A・S政権の延長上にない人でないと、国政選挙では国民の支持が得られないことは明白です。

A・S政権は、最終的にはコロナ禍にて、敗れ去ったという状況ですが、

新総裁は、コロナ禍に真に打ち勝てる人、および、今後の感染症や自然の脅威に勝る、

科学的論理的思考のできる実務タイプの人でないと持たないと、個人的には思います。

 ③ コロナ過が進行中の総裁選を見ていると、明らかに国民の利益になるところはなにもないのですが、日程上、止むおえないことのようです。

 ④ 総選挙で、与党が勝つか野党が勝つかは、誰が与党の新総裁になるか、また、野党がどれだけ実務的な政策を打ち出すかによって決まると思います。

(3)  二大政党制について

米国のような、共和党と民主党のような、二大政党制が好ましいという考えがありますが、個人的には賛同しています。

今回の総選挙で、星の取り合いの結果で二大政党制が実現するというのではなく、

現時点で、いかに自民党が民意を得られるか、野党側がどれだけ将来を見通して、実務的で実現可能な政策を出せるか、でしのぎを削っていることこそ、まさに、二大政党制に近づいている証左であると思います。


3. 今回のまとめ

(1)  「富岡製糸場」のことから続けようと思っていたのですが、菅総理辞任という思いがけない事態になったので、現在の政治の事柄に多くの内容を使いました。

(2)  個人的には、日本(世界)は、「共生・共創社会」を目指さないと、

地球環境面や社会混乱により、より困難に遭遇するという立場をとっていますので、そのようなまとめ方をしました。

(3)  各人さまざまな意見があり、対立や分断を意図しているものではありませんので、本内容が、この「変革の時代」についての何らかの参考になればと思っています。

次回に続きます。

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最後までお読みいただき、ありがとうござました。

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