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10代で発達障害が発覚。早期診断のメリットと気になること

私の障害・病気の1つに
【ASD】(自閉スペクトラム症)がある。
発達障害の1つだ。

途中で、障害の定義・分類が変わったため
初めて診断を受けた時と今で
診断名が変わっているが
発達障害の診断を受けたのは15歳の時

10代で診断がついた、メリットと
気になることをまとめてみた。


メリット

自分が苦しい原因が明確になった

「なぜ私は、こうまで人に合わせられないのか」
「出来ないことはないし、がんばるけど、なぜ
宿泊行事の間は延々と〇にたくなるのか」

幼稚園から始まった集団生活。
誰かと一緒にいると、胸が潰れそうだった。

診断前は甘えだと思っていたが
そういう特性なのだと理解できると
「どうしようもないわ。がんばったもん」と
心が楽になった。

でも、高校の修学旅行では
3泊4日中、延々と人に酔い続けてしまい
帰りの新幹線で過呼吸を起こして倒れた。


説明できる手段となった

「なんで人に合わせようとしないの?」
「聞こえなかった?ふざけないで。
ほかのみんなに聞こえていて
あなただけ聞こえていないなんておかしい。
聴力検査も異常なかったよね?」

たくさん怒られてきた。

人のペースに、どうあがいても
ついていけないから。

周囲がざわざわしている中で
人の話はほとんど聞き取れないから。


でも、これらは私の特性
察することは難しいし
聴覚過敏で聞き取りにくさを感じる環境がある。


理由が分からなければ
障害があること、特性があることが
客観的に分かっていなければ
社会に適応できない自分を責めただろう。

自分の中で、割り切れたとしても
人に伝わる説明が出来ず
理解を得ることは非常に難しかった。

「自力でなんとかするには限界があるから
ご理解・ご配慮を願おう」

そのように考えられるようになって
『出来ない』に病むことが減った。


次を考えて、動くことが出来た

実は昔、障害を理由に不当な扱いを受け
新卒で入社した会社を4日で退職した。
詳しくはこのnoteへ

退職した翌月には
就労移行支援事業所を調べ
自力で通える範囲の事業所全てに
見学や体験をお願いした。

通う事業所を決めて1ヶ月後には
相談支援事業所も決め
相談員さんに手続きをお願いした。

ここまで早く動けたのは
診断を受けていたため
である。

障害福祉サービスの利用はほとんどが
診断を受けていることや
社会に出てから困り感が発生したことが
前提となっているからだ。

特に困ったことがないのに
サービスは受けられないし
困ったことや診断名などを
明確に、具体的に、伝えられないと
支援員さんたちも対応が難しい。

私は、きちんと説明できる材料があったため
言語化が大変だったが
伝えること自体は出来たし
伝えられれば、あとは
支援員さん・相談員さんが助けてくださった。


気になること

諦めることに繋がる可能性も

「どうせ〇〇だからダメだ」と
自分や周囲がレッテルを貼り
諦めてしまうことに
繋がる可能性もあると考える。

あくまで診断は
自分が生きやすくなるための手段。


理解のない人は本当に理解がない

診断を受けたことで
傷つくこともある。

私は、両親から障害について
理解を得られていない。

診断を受けた時、母から叫ばれたのは
「弱視の子は産んだけど
発達障害の子は産んでない!!!」だった。
父からは
「出来損ないやとは思うとったが
ホンマに出来損ないやったんやな」と
言われた。

診断から8年。今の母は
通院に付いてきてくれることもあるが
その通院について、母は
「PTSDの治療」だと思っている。
私が発達の検査を受けるきっかけが
いじめ被害だったためだ。

医師から、両親には
「ゆっくり主語を分かりやすくして
話した方が伝わりやすい」
「名前を呼んでから、内容を話せば
伝わるし、会話にも参加できる」と
説明してもらっているが

今のところ、両親からは
そういった配慮は受けていない。
なんなら、名前をかれこれ10年ほど
両親から呼ばれていない。


運が良かった

私の場合は特に、これに尽きると思う。

母の妹は、理解を示そうとしてくれている。

祖母(故)は、診断については
「よぅわからんわぁ」と言っていたが
無条件に私を受けとめてくれた。

良い事業所・良い支援者と出会えた。
担当支援員のお星さんには
特に感謝している。

発信を始めてから
私を応援してくださる方と
たくさん出会えた。

私は孤独ではない。
でも、そう言い切れるようになったのは
22歳になってから。
それまでは、無理解に晒されて
笑い飛ばしながら、泣いていた。

最後に

私を大事にしてくれる全ての人へ
私を孤独から救ってくれてありがとう。
これからも誰かのために発信していきます。


※お話しした内容は
あくまで私の場合です。
参考程度にお役立てください


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