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支援員さんに白杖貸してみた【階段(降り)編】

私の担当支援員であるお星さんも
ほかの支援員さんも
私の障害について、理解してくださっている。
しかし結局、支援員さんたちは
晴眼だったり、メガネやコンタクトで
なんとかされている方だったり。

実際にやっていただく方が分かりやすいので
実際にやっていただくことにした。

ということで

支援員さんに白杖貸してみた
【階段(降り)編】

実際に、お星さんに目を閉じてもらい
白杖をお貸しし、体験していただいた。

ゆめ
左目失明、右目視力 0.1
まぶしさを感じやすく
太陽光で、景色が白飛びしやすい

お星さん
私の担当支援員さん
矯正視力 0.4

※安全確保した上で、やっていただきました。
※お星さんに体験していただいた場所は全て
私が晴眼だった頃によく来ていたり
白杖を持ち始めてからよく往来していたりと
慣れていて、よく分かっている場所です。
※人が少ない時間・場所を選んでいます。


実践

お星さん:
まず、どうやって降りてんの?


ゆめ:
白杖は、自分の体の前で
先が地面に触れてる状態。

白杖で警告ブロックに触れる
or自分の足で警告ブロックを踏んだ直後に
白杖が下にズレて、地面が無くなったら
階段のスタート。

自分が足を置く段の、次の段に
白杖を置く形になるね。
白杖を滑らせたり、次の段に先を付いたりして
どこに一歩を踏み出すか、確認して降りてる。


お星さん:
ゆめさんは、どうやって白杖なしで
降りるの?


ゆめ:
お星さんの前を、手すり持って
階段おりるよ。
ここ、見えている頃から
よく来ているから、慣れてるから大丈夫。


(手すりに触れ、リズムにのって
歩幅を調整し、覚えた段数をカウントしながら
順調に階段を降りる私)

(目を閉じた状態で白杖・手すりを使い
ゆっくりと階段を降りていくお星さん)


お星さん:
あれ?もう階段、終わった?


ゆめ:
白杖で、前の方に腕を伸ばして
地面を探ってみて?


お星さん:

あ、少し先に警告ブロックある。
・・・え?地面が無い!踊り場か!


ゆめ:
正解!
ちなみに、今
3分の1くらい降りたところね。


お星さん:
残り3分の2ってこと?
途方もなく感じてきた・・・。
あと、手が痛い。


ゆめ:
大丈夫?
どっか、ぶつけた?


お星さん:
いや、手すりを力一杯に握っちゃって
壁と手すりとを繋ぐ金具?に手が当たって
意外と痛かった・・・。


ゆめ:

リタイアする?


お星さん:
しない。


(無事に降りきって、目を開け
私に白杖を返してくださった)


ご感想


お星さん:
怖すぎるって!!!


ゆめ:
wwwww


お星さん:
これを、18歳頃からずっとってこと?


ゆめ:
うんw
なんなら、目が悪くなってすぐって
祖母の介護まっただ中やったから
20歳まで白杖を持たずに歩いてた。
めっちゃ踏み外すし、転けてたw


お星さん:

感覚が命やね・・・。
右目の視力が残っているから
まだなんとかなってるんかな?


ゆめ:
そうね。でも、天気が良いと
まぶしくて右目の視界も真っ白になるから
結構大変・・・。


お星さん:
白杖がある分
歩きが安定する感覚はあったわ。
ゆめさんは、行動力があるから
白杖のおかげで、どこへでも
転けるかもしれないって心配を減らして
歩いて行けるようになったんやね。


ゆめ:
うん。
慣れてる場所とか、近所やったら
大丈夫やけど、もう白杖なしで
長距離移動とかムリ。
18~19歳の時は平気でやってたし
認知症のばあちゃんを追いかけて
片目失明なのに
自転車に乗るとかしてたのにw


お星さん:
そんな恐ろしいことをしてたの?w
勇者すぎるってwww


ゆめ:

せざるを得なかったんだよw


お星さん:
分かってるってばw
・・・おばあさまを支えるために
がんばったんやね。
今も、がんばっているのね。


ゆめ:

お星さん、ありがとう。
やってくれて。


お星さん:
はーい。こちらこそ
体験させてくれてありがとうね。

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