陥落!
前の職場を辞めてから、13年を超える月日が経つ。16年前の今頃は、入院生活中で、それまでに築き上げて来たものを失う始まりだった。
退院後、自宅療養を行い、調子が良くなると、職場に行っていたが、また悪くなると、休む事になった。
病気回復に良いと言われる事は、全て行うも、これといった成果は出ず、試行錯誤の日々は続く。次第に、職場の目も厳しくなり、異動の話も出るが、戦力とならない自分を受け入れられてくれる場所は、皆無だった。
それまで、それなりの仕事をして来たし、結果も出ていたのに、病気後は手のひらを返すように、厳しい目に晒された。それでも、何とかしようとしていたが、結局、心が折れた。
仕方なく、職場に居られるギリギリまで、粘って辞職することに。自分の場合、自己都合退職では無く、職務規程による期限期限解雇の形になった。
その瞬間、積み上げて来た全てのものが、音を立てる事も無く、ひっそりと崩れ去った。
労いの言葉一つ無く、努力して掴んだ学歴さえ何の意味も無いものになってしまった。まさか自分がそうなるなんて、全然思いもしない方向に人生は傾いて行くのである。
つづく。
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