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陥落!

戦々恐々とする毎日。少しずつ耐性は出来たものの、限界付近で過ごしている事に、間違いは無かった。

新人は、相変わらず仕事を覚えてくれない。ミスのカバーに追われる日々。新人に関しては、係内から課内の問題として、管理職の間でも取り上げられるようになって行きました。

その結果、課長席の前のソファーに、課長補佐から呼ばれました。もう一度、新人教育をやり直して貰えないかとの事。しかし、これに対して、「無理です。もう自分じゃやれません。」と回答しました。

その後、管理職と他課から異動して来た新人職員の間で、面談が行われたようです。結果、新人は、退職することを考え始め、管理職は遺留に努めましたが、新人は退職を決断。自ら辞めて行きました。

こうなると、正規職員が1名欠員となります。業務は、変わらず続いて行きますから、相変わらず負担は減りません。新しい職員の補充を待つ事に。しかし、補充されて来た職員は、行政経験の全く無い新人。中途採用者でした。学歴は申し分有りませんでしたが、学歴と仕事が出来るかは、また別問題。新人教育担当の私は、前回の経験も踏まえ、少しずつ仕事を教えて行きました。しかし、環境に慣れる事、戦力として計算出来るようになるまでには、それなりの時間を要します。

自分の仕事は、相変わらず忙しく。毎日が戦場。気の休まる暇が有りません。戦々恐々とした毎日が続き、これが後に強迫性神経症の原因になります。補充されて来た新人は、仕事を覚えてはくれますが、やはり時間は必要です。この頃になると、自分が潰れるのが先か、新人がそれなりに仕事が出来るようになるのが先かという状態になってました。

その矢先、以前から有った軽自動車税の窓口業務オンライン化の話が出て来ました。また、自分の業務の負担増です。これには、参りまた。ただでさえ、ギリギリでやってるのに、このプロジェクトが入ると身が持たないのは、目に見えてます。会議は、スタート。先進自治体への出張。システムプログラムの受領して、課内に提示。その時点で3月末となりました。丁度5年となります。1年前に異動の話が出てましが、立ち消えに。ようやく、1年後に異動の話が回って来ました。

公務員も紙切れ一枚で、仕事場が変わります。配置変えは、当たり前の事。しかし、自分にとってこの異動は、救いの異動となりました。後半年、1年は、どう考えても、無理でした。内心ホッとしたのが、正直な気持ち。惜しまれながらの異動となりました。しかし、この異動。上司には寝耳に水だったようで、困惑されてました。直属の上司からは、引き留めも無くお役御免と言ったところか。

次の異動先は、本庁を離れての自治体運営の総合病院勤務となりました。

つづく。

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