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西野灯(浅見絵梨子)
2020年12月28日 22:02
小暗い(おぐらい)和室。やかんから立つ湯気に目を眩まされて、擦る。 はるばる京都からいらしたGiさんは、床の間を背に。 家主であるところの坂爪さんは、出入口の襖の前にふっと座る。 対面は、縁側。白くまっすぐな光が射すそこに腰を下ろしたのは、ゆーほさんだった。 ぐるり、配置を見回す。上を見る。天井が高い。また下に視線を戻して。 ここにRyuさんがいらしたら、四神みたいですねと言った。