キャリアを考える上での2つのベン図

突然ですが、キャリアについては、誰しもが一度は悩んだことがあるものではないでしょうか。自分は何をやりたいのか？将来どうなりたいのか？

私は現職で2020年1月からEngineering Managerという役割を担うことになり、その中で「メンバーのキャリア思考を把握して、会社の仕事を通じてそのキャリア形成を支援していこう」というものがありました。
メンバーのキャリア思考を把握するためにメンバーと1on1を実施した際、自分の考えてきたキャリア像を喋る機会があり、それが他の人にとっても参考になりそうということがわかったので、自分の備忘録としても残しておこうと思い筆を取りました（そんな大袈裟なものではないですが＞＜）

備忘録なので、特に目新しい考え方とかではないですが、もし同じようなキャリアスタートでこの先どうするべきか？などとお悩みの方の参考になればと思い、ここに書かせていただきます。

私は、エンジニアから始まり、ありがたいことに色々な経験させてもらいましたが（ このような経歴 を歩ませてもらい、一部上場企業の部長職のようなものも務めさせて頂いたこともありますが）、定期的にこのままで良いのか？自分は何がしたいのか？将来どうなっていたいのか？それに近づけているのか？などを自問自答をし続けています。

その際に、意識的に考えるようにしていること、特に利用しているフレームワーク（自己分析フレームワーク）が2つのベン図です。

Wand(Will)/Can/Needed(Must)

1つ目は Will, Can, Must と言われる自己分析フレームワークです。

Will（Want）：自分がやりたいこと
Can：自分ができること
Needed（Must）：自分がやらねばいけないこと

余談ですが、自分はそれを言い変えた Want, Can, Needed というものがしっくりきているのでこちらを使っております（お世話になった先輩に教えていただいた表現です）。特に Needed の求められることという表現が好きなので現在も使わせてもらっています。

おそらく理想とすることは3つの円が綺麗に重なることでしょう。

これは自分のやりたいこと、自分ができること、自分が会社や世の中から求められることの3つが全て重なる状態です。これが一番幸せなことなのかもしれません。しかし、そううまくはいかないもの。
それではどうしていくのが良いのか？という中、このベン図でよく言われたのが、「2つの円の重なる部分を増やすこと」です。特にCanとWant。

自分が意識していることも2つの円が重なる部分を増やすことですが、それではなぜ、CanとWantなのか。ここにさら時間軸を置いて考えるとしっくりきました。
時間軸とは何かというと、現在習熟度が高い知識で世の中に必要とされるものでも、数年後にはそうとは限らないといった話です。
そのため、現状の求められるものだけではく、先も見据えて、この先どういうことが世の中に起こり、どういうことが必要とされるか考えて、このベン図を考えることも大事だと考えております。
つまり、Wantは自分の意思（気持ちが昂ること、モチベーションが上がること）で広げつつ、Canは世の中の状況をみながら広げれば、それが自ずと求められることに重なるのではないかと思います。それらのことを加味して、

①現状の仕事（主務と副業）の両方で重なる部分を増やす
②これから世の中で必要になりそうな部分を増やす

この2つを意識して副業でチャレンジする領域や、日頃読む本の選定などをしております。
特に②は、この先どういう人が活躍していくのか？に繋がると思いながら日々考えております、、、と言いつつも、答えが見つかっているかという全然そんなことないので、あまり偉そうなことはいえないですが＞＜

Business/Creative/Technology

2つ目がBusiness/Creative/Technologyのベン図です。

特に私がいた業界（IT業界とかWeb業界など）ではよく目にした図でした。

私も10年以上この業界にいますが、これら3つの視点を持っている人（上記のような図の状態の人）は、ものすごい活躍している印象です。
Business感覚をしっかり持ちつつ、Technologyにも理解があり、Creative（デザインなど）感覚も良いと言うのは、自分にとっても理想な人材像です。

そんな理想に向けて、自分はこの円をうまく広げつつ、重ねていけるような人材になっていくことが課題だと感じております。
エンジニアスタートの自分は Technology という部分は要素として持っております。 Business という視点は事業などに携わったてきたので多少はありますが、一方で Creative はまだまだこれからという感じなので、当面は Technology と Business 、謂わゆるCTOなどがその役割に当たるかもしれませんが、その領域を強化しつつ、Creativeも徐々に磨いていきたいです。
（このベン図も、時間軸によって変化していくものかもしれません）

他にも、T型人材とかπ型人材なども参考にはしておりましたが、以上の2つのベン図が、私が自分のキャリア考えている時によく思い描くものになります。

以上が備忘録的な意味合いもありますが、自分が考えてきた（いる）キャリアについてでした。目新ししことではありませんでしたが、もし、キャリアに迷っている方などの参考になれば幸いです。
そして、最後まで読んでいただきありがとうございました。