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#57「こそあどの関係」

さとゆみさんの連載「今日もコレカラ」を読み、感じたことを書く。引用リプじゃおさまりきらない、グルグル余韻の言語化トレーニング。

言語が先か、知覚が先か。
言葉を知っているほど人生は味わい深くなるのか。それとも味わい深い人生を送っている人がそれを表現する言葉を獲得するのか。

言語が先か、知覚が先か。【さとゆみの今日もコレカラ/第247回】


これは感性の問題で、もしかすると正解・不正解はないのかも。


スピリチュアルは信じないけれど、波長の合う「ソウルメイト」は確かにいると思う。私は今のところ、男女1人ずつのソウルメイトに出会っている。

女性はもちろん、親友のBちゃん。考えていることが何となく分かる。小さいころは四六時中一緒やったけれど、今は新幹線・飛行機を使うほどの距離がある。お互いに家庭があり、数年に1回会えればいいほう。

それでも、同時に同じことを言う。考えていることが大体分かるから不思議。

男性のほうは夫。「あーコレ、食べたいな」と思ったタイミングで、ドンピシャに買ってくること多々。前触れもなく「あれがいいよね」と言っても、
「あー、あれな。うん、確かに」と会話が成立してしまう。

脳内のイメージが簡単に共有されるから、言葉は大して必要ない。楽ではあるけれど、それってちょっとおもんないなぁとも思う。

✳︎

一方で、

私にとっての異質の他者、長男の思考は、本当に未知の世界。異質の他者って言っているけれど、彼のことを心から愛している。

彼はなかなかに饒舌なタイプで、ぺらぺらぺら〜っと学校での出来事を話してくれる。ただ、子どもだから「知っている体」で話してくるのだ。

ひと通り話終わった後で「ママ、分かる?」と聞かれるので、いいや〜と首を振る。

「え〜!!!なんだよ〜!」と笑いながらズッコケるのは、いつもの儀式。笑 さすが、新喜劇大好き夫婦の子や。

すると、彼は1回目よりも具体的に、細かく話してくれるのだ。そのうち、あーなるほどね、と彼の言いたいことが少し分かってくる。

✳︎

これ・それ・あれ・どれで大体のことが伝わると、新たな発見はない。同じ感情ではないかもしれないのに、「あれね」で片付けてしまっている。

めちゃ、手抜きやん。笑

それに、知っている言葉に当てはめちゃうと、オリジナルの表現は思いつかない。感覚を言葉にするのって難しいから、つい「常套句」で片付けようとしてしまう。

言葉の数って、「これだけ知ってりゃええで〜」って上限はないよね。だとしたら、語彙力の程度はどうあれ、しっくりとくる言葉や表現を探す努力は必要なのではないか。

もっと粘ろうぜ、自分。


▼7月5日の午前7時ごろまで読めます!こちらもぜひ♪


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