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#26「いまの自分」
さとゆみさんの連載「今日もコレカラ」を読み、感じたことを書く。引用リプじゃおさまりきらない、グルグル余韻の言語化トレーニング。
やり直したところで、ルートは違えど結果は同じやと思っている。完璧を求めるとキリがないし、あなだらけの人生も味があって好き。 https://t.co/ug5hBj4UpR
— サクラ🌸行動派ライター✏️ (@yucky33540784) June 2, 2024
人生の個々のタイミングでは、二度と思い出したくないくらい苦しい記憶がいっぱいあるのに、人生全体としてはまるで不満がない。これって不思議だ。
もしも記憶を持ったまま人生2周目になったとして、思い出したくない苦しいことを全部避けたとしたら、人生全体は幸せになるのだろうか。それとも……?
Go!Go!7188の「こいのうた」が大好きだ。カラオケに行ったら、必ず歌うオハコ曲。
特に、サビ直前のこの一節
きっと、いまの私にはあなた以上はいないでしょう
この一文で、10代の私は大好きだった彼氏(A)との別れを決意した。
Aとは別れてはやり直し、また別れるの繰り返し。今となってはくだらなすぎ、お花畑ピヨピヨの「ままごと恋愛」をしていた。
ただ、「恋は盲目」の言葉どおり、渦中には分からない。はたから見ればコントのようでも、本人はいたって真剣なのだ。
彼がいなければ。
彼には私が必要。
何度目のケンカだっただろう。やり直してもまた繰り返す、けれど離れられない。お互いを傷つけ、すり減らすだけの恋愛に疲れていく。
グッチャグチャの自分を抱え、泣きながら耳にしたこの曲。
「"いまの私"にはあなた以上はいない」
今までなんとも思わなかった歌詞にハッとする。「いまの私」に彼しかいないなら、自分を変えればいいんや。
気付いたら、こっちのもん。
「今度こそ、もう終わり。さようなら」
スパッと別れを切り出し、メールや着歴、写真、プレゼントなどなど、彼の思い出をかたっぱしから処分する。
苦しいけれど、それはいっときのこと。
人間って、忘れられるようにできているんよなぁ。
この「全消去立ち直り法」は、私流・別れの儀式となった。
✳︎
20年以上が経った今、人生をやり直したいか?と問われれば答えはNO。
父関連の苦い過去も、遊びまくって体育・音楽以外2だったことも、極貧の大学時代も、上司からのパワハラだって。
全てが、今の土台になっている。
もし人生をやり直し、嫌なことをかたっぱしから回避したらどうなるか。
多分やけど、同じような壁にぶち当たる気がする。
だって、その壁を回避したところで、根本の自分は変わっていない。タイミングや種類が変わるだけで、きっと似たようなことに悩むんちゃうかなぁ。
✳︎
つらいことが起きたときの対処法って、
「今、乗り越えるか」「先送りするか」の2パターンやと思っている。
早い・遅いの違いはあれど、いずれまた乗り越える時期が訪れる。ならば今、踏ん張って乗り越えてしまおうって考え。
それに、避けずに向かい合うと、うまくいかんくたって筋力が鍛えられる。鍛えた筋力は自分の武器となり、似たようなトラブルを笑い飛ばすタフさにつながる。
「いまの私にはあなた以上はいないでしょう」
この曲を聴いてへんかったら、あの恋愛ドロ沼ループに苦しみ続けたんやろうな。
とっとと別れてよかった!あのときの自分、完璧に病んどったわ。
あんなに燃えたぎった恋愛も、過ぎてみればこんなもん。調子いいときと悪いとき、デコとボコが組み合わさってええ感じに仕上がるんやろうなぁ。
いまの自分は、人生のほんの一部。過程にすぎない。
紆余曲折あったって、最後に笑えばいいんや。
▼6月4日の午前7時ごろまで読めます!こちらもぜひ♪
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