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#46「"再読"したい本」

さとゆみさんの連載「今日もコレカラ」を読み、感じたことを書く。引用リプじゃおさまりきらない、グルグル余韻の言語化トレーニング。

再読のよいところは、好きな部分だけを読めることにある。
アンダーラインや付箋を頼りに拾い読みすると、すっかり忘れていた(けれども当時感銘を受けた)言葉に再会する。それはその言葉に感動した過去の自分に再会するような感覚だ。18歳の時の自分。37歳の自分。去年の自分。大げさではなく「人生を生き直している」感じがする。

「2度目まして」からが面白い【さとゆみの今日もコレカラ/第236回】



今さらながら、「アンメット」というドラマにハマった。Netfilixで一気見をし、明日の最終回を楽しみにしている。

物語は、杉咲花ちゃん演じるミヤビが起床し、分厚い日記を読むところからスタートする。

毎日のエピソードが積み重なり、人の記憶になっていく。彼女の場合は、事故の後遺症で寝ると同時にその日の記憶が抹消されるという。

その日交わした言葉や、出会った人、抱いた感情。そして、偶然耳にした音楽や、目に触れた文章、大好きな作家の書籍。

そんな小さなパーツが組み合わさり、何十年もかけて私の人格を作ってきたのかもしれないな、と思う。

✳︎

今年になって、読書量が一気に増えた。尊敬するライターさんが紹介する本や、好きな作家の小説、取材で出会った人の作品など。さまざまな本を読んできて、一読で終わる本と、再読する本の違いに気付いた。

それは、時間が経ってからも心に残っているか否か。

再読する本は、思考の土台になっていることが多い。文章を書いているとき、だれかに思いを語るときに、ふと「あー、似たようなことがあの本に書いてあったな」とリンクする。

そして、人に紹介するために、もう一度確認するために「再読」する。

恋は盲目っていうけれど、新たな知識を得たときの興奮も、ちょっと「恋」の感覚に似ている。

だから、一読して「すごい!」「めちゃいいこと書いている!!」って興奮したままで再読しても、自分の本心には気づけない気がする。

1カ月の冷却期間中に、何度も思い浮かぶ本は「再読」する。

何度も何度も読み返す本って、きっと、自分の人格にも関わってくるんやろうな。振り返ってみると、高校時代に読んだ小説が、今も私の指針になっている。

そんな本に、あと何冊出会えるだろうか。


もっともっと、たくさん本を読もう。


▼6月24日の午前7時ごろまで読めます!こちらもぜひ♪




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