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#45「十人十色の世界」

さとゆみさんの連載「今日もコレカラ」を読み、感じたことを書く。引用リプじゃおさまりきらない、グルグル余韻の言語化トレーニング。

もしも仕事がこなかったとしても、仕事を失ったとしても、誰かと戦って負けたからではない。単に、自分がその仕事の基準に達していないだけである。



敵は昨年の自分だし、最大の味方も昨年の自分である。

ライバルをぶち倒す【さとゆみの今日もコレカラ/第235回】


最後の一文が、たまらなく好き。
書く仕事の魅力を、見事に言語化してはる。



「専門性があるって、強いよ」

この言葉、ライターになってからめちゃ言われる。履歴書を出すと「実はうちの会社、教育事業もやっていてね〜」と、教育関連の仕事を紹介される。

そりゃそうだ。15年近くず〜っと教育業界を突っ走ってきたんやから。


けれど、根っこから変わり者な私。

ずっと教育でやってきたから「教育特化ライター」になるなんて、おもんないなぁ・・・

なんか、世界が狭くないかい?

と思ってしまった。

✳︎

すったもんだありながらも、食らいついてきた教育の仕事。天職やと思っていたから、やめるのは本当につらかった。けれど、「今は我が子に関わるとき」と考えて出した決断。悔いはない。

ただ、「"子育てのせいで"仕事をやめた」とは思いたくない。とことん負けず嫌いなんよね。

どうせやったら、教職を続けていたら出会わなかったであろう「未知の世界」を見てやる。

ほんで将来、「あのとき退職したおかげで、新たなスキルを身につけられたわ〜」って、笑う自分になりたい。そう思った。

✳︎

ライターの仕事って、枠がないなぁと思う。読者のニーズが土台なんやから、当たり前よね。挑んだ分だけ、新たな世界が見える。

だから、オファーされる仕事は「やったことがなくても」食らいつく。できる・できないではなく、「私にオファーをくれた」事実にかけてみる。自分では「え・・・ちょっとハードル高くない?」と思っても、オファーがあるってことは「のびしろがある」ってことよね。

勝手にそう受け止めて書きまくった結果、今は教育記事をメインに書いている。笑 

けれど、振り出しに戻ったんではない。回り道をした分だけ着実に、経験と知識が増えている。これって、すごいことよなぁ。

あと。

あらゆる分野で書きまくってきて、ちょっとだけ、自分の強みが分かった。

✳︎

「目線がやさしいですね」「読んだ後に温かい気持ちになる」

深く関わった編集さんは大体、このような感想を寄せてくれる。恋愛コラムを100本以上書いたときには、「ファンになってしまいました!」「通勤中に読んで、吹き出しちゃって」と。

やさしい目線とユーモア。

あと、人間くささ。

私が磨いていくべき個性は、ここかもしれない。今んとこ、そう思っている。

✳︎

書く仕事って十人十色の世界。万人ウケなんて、目指すだけ無駄やと思う。

バズればいい、目立てばいい

そんなつまらん相対評価のために、書くプライドをへし折るなんてごめんだ。品性を欠くなんて、もったいない。


分かる人にだけ、分かればいいよね。


見るべきは世間の評価ではなくて、自分の内面。
競うべきも、他者ではなくて過去の自分。


強みを磨いて磨いて、文章に載せて届ける。

たったひとりにでも、届けば上々やない?


▼6月23日の午前7時ごろまで読めます!こちらもぜひ♪











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