見出し画像

強い地元企業をつくる 事業承継で生まれ変わった10の実践

内容紹介

いま地方の中小企業は、事業の衰退と世代交代に苦しんでいる。そんななか、ソーシャルマインドを持った若い後継者が、地域資源を活かし、家業を生まれ変わらせ、地元にも貢献する動きがある。本書では、製造業、建設業、酒造業など10の事例を紹介しながら、地元企業の自立を促す承継手法と、地域での連携を明らかにする。

著者紹介

近藤 清人(こんどう きよと)
株式会社 SASI DESIGN代表。1979年兵庫県丹波市生まれ。
中小企業庁や兵庫県、京都府、奈良県商工会連合会など派遣専門家として、西日本を中心に80社を超える中小企業のブランド戦略に携わる。アイデンティティデザインという独自手法で、デザインだけでなく、経営戦略としての「しくみ」を提供し中小企業の価値を引き出す。クライアント商品のメニュー開発や異業種交流を行えるcafe DOORを経営。起業や承継起業を総合的にサポートするコワーキングスペースDOORを運営。

目次

1章 地元企業が元気になれば地域も元気になる
良いものを作っていれば売れる時代は終わった
地元企業が元気になれば、地域経済は良くなる
変わってきた地元企業の役割
変えてはいけないアイデンティティ
元気な企業の3つの条件
他人は他人と考えるべき─陥りやすい外部コンサルティングの落とし穴
現実にある企業の高齢化、後継者の役割
地元企業の「承継起業」のすすめ─地域資源を活かしたベンチャー

2章 後継者が地元企業を生まれ変わらせる
「継がなければならなかった」という言い訳を捨てる
もう一度地域で起業する覚悟で挑む「承継起業」
地域資源を活かすことで、売上げも地域も同時に良くなる
地方とデザインの付き合い方
「衰退する売上げ」と「成長する売上げ」の大きな違い
再起業のための3つのステージ
誰かがやってくれるのではない、自分がやる

3章 強みを活かして結果を出す10のケーススタディ
01 直径100mからのまちづくり 地主が自分たちで高めた地域の価値
―――― DAMAYA COMPANY㈱
02 顧客と直接つながり販路拡大 空き家問題も解決する
―――― 松岡塗装店
03 木材の地産地消で山を守り地元の経済を潤す
―――― ㈱栄建
04 島の食文化を都心と次世代に伝える食品メーカー
―――― ㈲井上商店
05 長期熟成・天然醸造の伝統の醤油造りをデザインで継承する醤油蔵
―――― 大徳醤油㈱
06 「美味しい食卓」を地域と一体化した酒造りで提案する老舗酒蔵
―――― 田治米合名会社
07 地域の自然の恵みを活かしたブランディング展開で利益300%増
―――― 銀海酒造㈲
08 アクティブなライフスタイルを世界に発信する靴下メーカー
―――― 昌和莫大小㈱
09 地場の竹産業を武器に世界へ発信
―――― 近畿編針㈱
10 地場産業の若手が創る地域ブランド
―――― 多可播州織ブランドプロジェクト

4章 地元プレイヤーたちの連携
企業が自ら走れるための連携体制─支援機関、金融機関、コンサルタントとの関係づくり
新たな連携による承継起業に向けた取組みが始まった
地元企業こそ地域活性化の根源

インタビュー
01 多可町商工会 後藤泰樹
02 但馬信用金庫 宮垣健生

寄稿
「観光の視点から見た地域の魅力の引き出し方」
(株)日本旅行/桂 武弘

書誌情報

体 裁 四六・224頁・定価 本体2200円+税
ISBN 978-4-7615-2677-1
発行日 2018/05/10
装 丁 中澤耕平

企画・編集 中木保代
編集 松本優真

お求め


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?