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1ヶ月予報(5/28〜6/27)

5月26日発表の1ヶ月予報です。
梅雨に入る西〜東日本は大雨に警戒です。

1.一般向け

大雨警戒

向こう1ヶ月の日照時間は西〜東日本で平年並みか少ない予想です。例年と比べて本州付近に前線が停滞しやすいため、平年と比べて曇りや雨の日が多くなります。

さらに降水量も西〜東日本は平年並みか多い予想で、多雨傾向です。度々前線活動が活発となり大雨となる恐れがあります。梅雨入り前に、非常用持出袋や携帯ラジオ等の防災グッズ、ハザードマップの確認等をしておきましょう。

蒸し暑い

向こう1ヶ月の気温は東北〜南西諸島は平年並みか高い予想です。雨が多いことを考慮すると湿度が高く、蒸し暑い日が多くなることが予想されます。例年以上に熱中症に警戒しましょう。 

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

熱帯の200hPa速度ポテンシャルは、アフリカ東部〜インド洋西部で負偏差で上層発散偏差。また日付変更線付近も負偏差。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

熱帯の対流活動に対応して、200hPa流線関数は、地中海付近に高気圧性循環偏差の予測。亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により日本付近は高気圧性循環偏差で、偏西風は北偏傾向。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

500hPa高度はヨーロッパ付近に負偏差があり、寒帯前線ジェット沿いの波列で日本付近は北日本で正偏差の予測。大陸東岸はトラフの予測。

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

850hPa流線関数は、日本の南海上に低気圧性循環偏差がみられる。日付変更線付近の対流活発に対応しているとみられる。北への波列で日本付近は西〜東日本付近が高気圧性循環偏差、その北に相対的な低気圧性循環偏差、さらにその北の樺太付近に高気圧性循環偏差の予測。日本海付近に湿りが入りやすい。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は、下層循環に対応して、日本海〜東北付近に前線帯に対応する等圧線の窪みがみられる。


これと上空トラフの影響もあり、降水量は西〜東日本に多雨傾向が予測されており、大雨に警戒が必要。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は北海道で正偏差が大きい。500hPa高度の正偏差の影響を受けているとみられる。西〜東日本の偏差が小さいのは湿りによる寡照が影響している思われる。

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