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1ヶ月予報(3/12~4/11)

3月10日発表の1ヶ月予報です。
全国的に気温が高く、暖かい1ヶ月となりそうです。

1.一般向け

春本番

向こう1ヶ月の気温は全国的に高い予想です。
北からの寒気の流れ込みが弱く、暖気に覆われやすいため、春本番らしい暖かさの日が多くなりそうです。桜の生長も進みやすく、平年よりも早い開花となるところもありそうです。

やや雲多い

日照時間は沖縄・奄美では平年並みか多い予想です。南西諸島は高気圧に覆われやすいため、平年に比べて晴れる日が多くなりそうです。一方、西〜北日本はほぼ平年並みですが、どちらかと言えば少ない傾向です。高気圧と高気圧の間に挟まれやすい時期があるため、このような予想となっています。3月半ばから4月前半にかけては菜種梅雨といい、季節の変わり目に雨の日が多くなる期間があるのですが、それに対応するものかもしれません。冬服のクリーニング、片付けは晴れて乾燥している日が比較的多い、3月中旬の早めのうちがおすすめです。

2.専門版

熱帯

熱帯の対流活動は期間を通してインド洋〜太平洋西部で活発の予測。期間前半は対流活発域の中心はフィリピンの東で、後半にかけてインドシナ半島〜インド洋東部にかけ北西進する。

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

上層

インド洋付近の対流活発や大西洋からの亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により、ユーラシア大陸南部は高気圧性循環偏差で、大陸上で亜熱帯ジェットは北偏傾向。その波列により日本の南東海上では低気圧性循環偏差となり、日本付近は東谷傾向。

200hPa流線関数(1ヶ月)

中層

500hPa高度は北米付近に負偏差が広がり、日本付近には寒気が流れ込みにくい。また、ヨーロッパからの波束伝播により日本付近は東西に広く正偏差で、日本の東にその中心が見られる。

500hPa高度(1ヶ月)

下層

850hPa流線関数はアリューシャンの南に顕著な高気圧性循環偏差が見られる。500hPa高度の日本の東の正偏差や熱帯太平洋西部の対流活発の応答と考えられる。

850hPa流線関数(1ヶ月)

下層循環に対応して、海面気圧はアリューシャンの南で正偏差となり、アリューシャン低気圧は平年に比べ弱く、北日本は冬型になりにくい。黄海と日本の東に高気圧の中心があり、本州付近は高気圧の鞍部でやや寡照傾向となる可能性がある。また、熱帯の対流活発に対応し、日本の南の北緯20度以下では負偏差が東西に伸びている。南西諸島は南からの湿りが入りにくく、多照傾向。

海面気圧(1ヶ月)

850hPa気温は、500hPa高度の正偏差に対応して、大陸から日本の東にかけて東西に広く正偏差。北日本で冬型が弱く、寒気が流れ込みにくいこととも整合的で全国的に高温傾向。ただし、南西諸島は偏差は小さい。南の低圧部の影響で、暖気の影響をやや受けにくいことが関係していると思われる。

850hPa気温(1ヶ月)


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