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1ヶ月予報(6/4~7/3)

6月2日発表の1ヶ月予報です。
全国的に低温傾向で、今月後半は大雨に注意です。

1.一般向け

暑さ控えめ

向こう1ヶ月の気温は、西日本で低く、その他は平年並みか低い予想です。
前線北側の高気圧の勢力が強く、北から冷たい空気が流れ込みやすいため
向こう1ヶ月は暑さは控えめでしょう。特に6月8日ごろからの1週間は、10年に一度レベルの低温となる可能性が高く、低音に関する早期天候情報が発表されています。農作物の管理などに十分注意してください。月の後半は前線が北上し、南からの暖かい空気が流れ込むため、平年よりも気温が高い日も増えてくるため、熱中症対策は万全に行いましょう。

梅雨最盛期の大雨注意

向こう1ヶ月の降水量、及び日照時間は、全国的にほぼ平年並みです。
月の前半は前線が本州南岸付近に停滞しやすく、後半は本州付近に停滞しやすい傾向ですので、梅雨の最盛期に入る6月後半ごろは大雨に注意が必要でしょう。月全体で見ると平年並みの降水量ですが、6月半ばは前線が南に離れるため、降水量はやや少なめです。降る時は降る、降らない時は降らないといった、メリハリのある梅雨となりそうです。なお、梅雨入りは西〜東日本が6月上旬、北日本が6月中旬ごろと見られます。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

熱帯の対流活動はアフリカ付近で対流活発、インド洋東部〜フィリピンの東にかけては不活発の予測。低緯度帯の日付変更線付近は対流活発の予測で、高い海面水温に対応している。ラニーニャ的な傾向は見られない。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

アフリカの対流活発に対応し、200hPa流線関数は、ヨーロッパ南部で高気圧性循環偏差となっており、亜熱帯ジェット沿いの波列で、華北付近は低気圧性循環偏差となっている。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

500hPa高度はヨーロッパからの寒帯前線ジェット沿いの波束伝播で、シベリア東部が正偏差で明瞭なリッジ場。逆位相で、日本付近は負偏差となっており、サブハイの西、及び北への張り出しは弱い。

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

850hPa流線関数は、日本付近は高気圧性循環偏差となっており、北〜東日本中心に北東気流の影響を受けやすい。500hPaのリッジに対応しているものとみられる。また、日本のはるか南海上は低気圧性循環偏差。

海面気圧(1ヶ月)

下層循環に対応し、海面気圧は日本付近は正偏差で、北海道で特にその偏差が大きく、日本の南は負偏差となっている。太平洋高気圧の西への張り出しが弱いが、前線帯は日本付近に予測されており、月の後半を中心に日本付近に停滞しやすいとみられる。熱帯の対流活動が、月後半になるとインドネシア付近で活発になることから、そのタイミングでサブハイが強まり、前線の北上に寄与するとみられ、梅雨最盛期は降水量が多くなる恐れがある。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は日本付近は負偏差。500hPa高度場や、850hPaの循環とも整合的である。前線が北上する月後半は南から暖気が入りやすくなるため、この低温傾向は月の前半が中心になるとみられる。


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