見出し画像

ビジョントレーニングの基礎① 瞬間視

コンディショニングとトレーニングをなぜ分けるのか

ビジョンコンディショニングの基礎として以前に全4回でまとめました。

ビジョンコンディショニングの基礎①

あえてコンディショニングとトレーニングを分けている理由としては、コンディショニングは今持っている力をフルに発揮できるように整えましょうという視点から考えており、一番の基礎となる部分だと思っているのでそこを先にやるべきだという事から分けて考えています。

ビジョントレーニングとは

「眼から入力した視覚情報を脳で最適かつ素早く判断し身体を動かすまでの一連のプロセスを効率よくできる能力を鍛えるトレーニング」と定義しており、入力から認知・処理を行って出力までを最適に行う事です。
ビジョントレーニングの項ではコンディショニングに含まない「瞬間視力」「DVA動体視力」「周辺視」「視空間認知」「眼と手の協応操作」「反応と認知」などをまとめてみようと思います。

瞬間視力とは

言葉の通り瞬間的に見た情報を素早く「認知」する能力です。
スポーツ競技の中では現在の状況を素早く認識することが必要になります。
具体的には敵陣の配置や味方の位置といった眼に映ったものを情報として捉えることで、次のプレーの判断につなげるシーンです。

その際、眼に映ったより多くの情報を瞬間的に捉えることができれば有利になることは明白です。

画像1

例えば数字の入ったカードを用意し1秒間呈示した後何と書いてあったか答えるといったトレーニングがあり、上のようなカードを10~20枚程度作成してランダムに使用します。
単純な瞬間視のトレーニングですのでまずは基本のトレーニングとして取り入れていくと良いでしょう。
この時に「7...5...2...9....」と一つ一つ覚えるのではなく、一枚の絵としてとらえるような見かたをすることがコツです。A4用紙に印刷できるサイズを張り付けておきますので印刷して使ってください。
その他には、雑誌を一瞬だけめくりその後開いたページに何が書いてあったか思い出せるだけ多く書き出すなどの方法も有ります。

慣れてきたら応用として、動物カードを増やして二枚を少し離して並べ同時にめくり数字の記憶とどんな動物だったのかを合わせて記憶してください。より多くの情報を捉える力が身に付きます。

瞬間視にはその他の能力も大きく関係

瞬間視の能力は一枚の絵のように焼き付けるような見かたと書きましたが、視点は動かしてもOKです。
ですので、跳躍性眼球運動が素早く正確に行えるか、周辺視野を活用できるかも重要になってきます。
跳躍性眼球運動は、視野に入っている情報を0.1~0.2秒くらいですべてスキャンできると言われておりますので眼球運動のコンディショニングも併せて行うようにしてください。

皆さんも是非取り入れてみてください。


>>next
ビジョントレーニングの基礎② 動体視力



<<back
眼鏡処方箋の読み方



この記事の関連ワード
ビジョントレーニング,瞬間視力


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?