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ビジョンコンディショニングの基礎④ 身体の中心軸

そのコップはどのくらいの距離にある?

こんにちはビジョンコンディショニングコーチの中塚です。皆さんはテーブルに置いてあるコップやリモコンまでの距離はわかりますか?
1メートルくらい?なんて大体の距離を思いうかべた人が殆どだと思います。
ではそれは、あなたのどの部分からですか?って聞くと答えは人それぞれですよね。ある人は手から、ある人は眼から、以前に聞いたときは首の所と言った人もいました。

今回はそんな空間の中での自分の基本位置、「中心軸」を決めてみましょうって言うお話です。

自分の中心軸がわかると距離感が明確に

人は自分の感覚で距離を測っていますが、意識としてはあいまいなものではないでしょうか。中心軸は言葉にすると正中線やセンターなど様々な言い方が存在していますが、眼に見えるものではないのでなかなか明確になりずらいのではと思います。
なので身体の中心軸とは、言いかえると身体の中心の意識と言えます。地上に立っていれば地球の中心からの重力を無意識的に感じながら生活していると思いますが、その地球の中心から垂直にまっすぐ伸びた線上に位置するのが身体の中心軸意識になります。
具体的に言うと頭のてっぺんから腰椎、仙骨を通り会陰に抜けるまっすぐな線が身体の中心軸です。

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中心軸の意識の仕方

踵をつけて足を左右45度ずつ90度に開き、まっすぐ背筋を伸ばしてしゃがみます。その時に頭の先から串のようなものでズンと突き刺されてその串をまっすぐ上に引っ張り上げられる感覚でスッと立ち上がってください。
その引っ張り上げられた串が通っている位置が身体の中心軸として意識してください。

距離感以外も様々なものが明確に

ここまでは距離感にフォーカスして書いてきましたが、それ以外にも中心軸を意識することで身体の傾きや左右感覚、回旋軸などが理解できるようになってきます。
自分が地軸に対してどのくらい傾いているかなどは、前庭情報と複合的に絡み合って認識できるようになるのです。
また、小さい子供は左右の感覚が出来上がっていないので左にあるものも右手で拾いに行ったりしますが身体感覚が認識できてくると自然と左右感覚も改善されてきます。

視覚情報と身体の連携

4回にわたりビジョンコンディショニングの基礎について書いてきました。
滑らかで正確に素早く動く「眼球運動」とその眼が協調して動く「両目のチームワーク」、さらには「身体の軸」が合わさり連携することで初めて能力を正しく発揮できるという事を皆さんにお伝えできればと思いまとめてみました。
ここまでは整えるという事について書いたので、次からはその他の機能についてや、視覚能力を向上させるために何をするかという部分にふれていきたいと思います。

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この記事の関連ワード
身体の軸,正中線,左右感覚

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