バリスタが教える、おいしいアイスコーヒーの3つのつくり方!
夏だ、アイスコーヒーの季節がやってきた!
お店で飲むような美味しいアイスコーヒーをおうちでも楽しみたいですよね。
今回は、アイスコーヒーのレシピから味の調整まで、3つのやり方でまとめてみました!好みのやり方で試してみてください。
3つのつくり方
アイスコーヒーをつくるには実は3つの方法があります。
1つ目が「急冷式」。氷を敷き詰めた容器に濃いドリップを落とす方法で、氷が溶けて薄まってちょうどいい濃さになる仕組みです。
急冷式は、濃いドリップをするために、粉を多く消費します。1杯分で約20g。それでも淹れたてを飲めるので、フレッシュな香りと味になります。急冷されることで香りが飛んだり酸化するリスクも少なく、美味しさでいえば一番美味しくなりやすい方法だと思います。
2つ目が「水出しコーヒー」。最近だとコールドブリューとも呼ばれていますね。その名の通り水で長時間かけて抽出する方法です。
水出しコーヒーが他と違うのは、低温抽出な点。コーヒーは温度が高い抽出の方がはっきりした味になるので、水出しはとにかく柔らかく優しい味になります。
注ぎ方による差も出ないので、技術もいらず、誰でも美味しくしやすいのもいいところ。熱湯ほど味が溶け出にくいので多めの粉を使って、1杯分で約20g使います。
3つ目が「ホットを冷やす方法」。シンプルに、ホットで美味しいコーヒーをつくって、それを瓶詰めして冷蔵庫で冷やすやり方です。
ホットコーヒーで美味しく作れれば、そのままの美味しさでアイスにできるので、技術的にはまだ楽かも。熱湯で抽出できるので効率よく、粉も少なく抑えられる。1杯分に約15gの粉。でも、アツアツを冷蔵して冷やすのがちょっと面倒な方もいるかもしれません。
レシピ:ドリップ急冷式
急冷式のおすすめのレシピは、
粉:20g(細挽き)
お湯:150g(熱湯)
氷:100g以上
注ぐ時間:1分30秒〜2分 の間(蒸らし30秒)
という感じです。粉はホットで淹れる時よりも細かくした方が、冷たくても甘さしっかりあるコーヒーになっておすすめ。どのくらい細かくするかは、豆やミルによるかもしれないけど、酸っぱいと思う限りはずっと細かくしていいと思います。
20gの粉をセットして、受け止めるサーバーには氷を100g。おうちの製氷皿で4つ分くらい。多い分には溶けずに余るので大丈夫です。少ないと溶け切ってもぬるくできあがってしまいます。
まず粉全体にお湯をかけて、30秒蒸らします。この時に、ドリッパーをぐるぐるゆすってあげると、粉にお湯が行き渡ってくれて蒸らしが効率的になって、甘さも出やすくなります。
30秒後から注ぎを再開して、1分半以上かけてドリップ。蒸らしに使ったお湯含めて、合計150gのお湯を20gの粉に注ぎ切るんですが、150gのお湯ってあっという間に注ぎ切ってしまう量なので、休み休み、ちびちびと粉にかけていくといいかもです。少なくとも1分半以上かけて注ぎ切ってあげられたら、甘くなりやすいと思います。
急冷式ドリップのやり方はYouTubeに動画ものっけてるので、よかったらみてみてください!
レシピ:水出しコーヒー
水出しコーヒーのレシピは、
粉:お好みの量(少し粗め)
水:粉の重さの12.5倍
時間:冷蔵庫で12時間
という感じ。例えば1杯分だけ作るなら、20gの粉に250gの水でいいし、同じ比率を守ることでまとめて3人分でも10人分でもつくることができます。
この写真のような感じで、お茶パックなどに粉をくるんで、ボトルなどの容器に水と一緒に入れるだけ。12時間後に完成するので、朝起きる時間に合わせて仕込めたら、朝起きるのもいつもより楽しくなるかもしれませんね。
こんな感じのコーヒー屋さんの水出しパックも便利。
レシピ:ホットを冷やす方法
やり方は、美味しいホットコーヒーを作って、それを密閉容器に詰めて冷蔵庫で冷やすだけ。マシンで落としても、ハンドドリップでも作れると思います。冷蔵庫で3時間くらい冷やせばキンキンに冷たくなると思います。
美味しいホットコーヒーの作り方はこちらのnoteにまとめたので、ぜひ読んでみてください!
酸っぱいと思ったら
やっぱりコーヒーの味の好みは人それぞれ。大前提として、好きなコーヒー屋さんの、好きなコーヒー豆をつかいましょう。どんな味が好みかわからなかったら、何種類か試しながら好きな方向性のコーヒーをみつけていきましょう。
そして、味の調整。人間の味覚的には、冷たくすると甘さが感じづらくなります。なので、甘さが少ない分酸味が目立って感じることも多くあります。
酸味が鋭いと感じた時は、もっと甘さを抽出するために、挽き目を細かくしてみましょう。細かい方が味が出やすく、甘さも溶け出やすくなるはずです。
ミルがなくて粉で買っている場合は、抽出時間を長くしてみましょう。ドリップの場合はいつもよりゆったり注いで10秒長い合計時間で注ぎ切ることで、甘さが出やすくなるはずです。水出しコーヒーの場合は、1時間長く水に漬け込んでみましょう。
イガイガ感が気になったら
逆に、イガイガ感や粉っぽさ、飲んだ後の後味が気になったら、雑味まで溶け込みすぎの状態なので、もう少し味の出方を抑えめに調整してあげると、クリアな味になります。
具体的には、挽き目を少し粗くしてみるのがおすすめ。ミルを持っていない場合は、抽出時間を少し短くしてみましょう。ドリップの場合は10秒短い時間で注ぎ切ってあげて、水出しコーヒーなら1時間短い時間で引き上げてみましょう。
豆ごとに味の出方は違うので一概に同じレシピで、その人にとっての「美味しい」が出せないかもしれませんが、この調整方法がわかっているだけで、きっと今よりももっと美味しい味を次試すことができるはずです!
レシピ番外編:ミルクで抽出
ブラックではなくて、アイスカフェオレやコーヒー牛乳が飲みたいという方も多いと思います。僕もコーヒーとミルクの組み合わせが大好きです。
そんな時に水出しコーヒーの水の代わりに牛乳で抽出するやり方があります!
レシピは、
粉:30g(細かめ)
牛乳:500ml1パック
砂糖:10g
抽出時間:半日
という感じ。粉をお茶パックにくるんで、牛乳パックにそのまま入れて砂糖も入れて、半日冷蔵庫で寝かすだけ。
お砂糖は僕はきび砂糖が優しい甘さで好き。砂糖の量はお好みで調整してみてください。
あとは注ぐだけで、美味しいコーヒー牛乳が楽しめます。
夏こそアイスコーヒーを楽しもう
アイスコーヒーを美味しく楽しめるのは1年でも今だけ!
暑い日が続くからこそ、美味しいアイスコーヒーでワクワク夏を楽しみましょう!!
川野優馬
さいごに
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