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入管問題のグループを退会させられた話

※前半は日記なので、タイトルの件に興味がある方は、目次から該当の部分に飛べるはずです。

日記

数少ない休日。
今日は珍しく、まるまる1日休み(のはず)だ。

昨日食べきれなかった誕生日ケーキを食べながら、call4の「期日カレンダー」を開く。
(知らない人のために補足すると、''call4''は司法を使って声を上げる人々を支えるNPOだ。そのcall4のサイト上では、様々な声をあげる人々のケースが掲載されている。)

今日はメモしていた裁判の期日。

call4の「期日カレンダー」

傍聴は抽選になるようだ。
本当に傍聴すべき人がハズレて、代わりに僕が当たってしまったらどうしよう。

そんなことを考えながら家を出た。

結果は、1人がハズレたようだった。
ハズレ番号がホワイトボードに掲示されていた。
39番だった。

「サンキューだと思ったらノーサンキューだったね〜」
と後ろの人が話していた。
ご存知の通り、僕はこの手のダジャレが大好きだけれど、今日は笑う気にならなかった。


傍聴席に座り、裁判が始まった。
期日の中身については、様々な発信があるので、ここでは省くけれど、思ってたより法廷には若い人が多かった。

次々に弁護士が「裁判長!」と起立して話し、「裁判っぽい」裁判だった印象だ。

その結果として、ビデオ公開を勝ち取った原告の代理人。
譲らない、強い姿勢で追求する姿は、かっこいいと思う一方、とても苦しい「闘い」に感じた。

期日報告会にもその足で向かい、受付をしていた若い人に聞いた。

「ずいぶん若い人が多いように思うけど、学生団体とかあるんですか?」

「START」という入管問題に取り組む学生団体があるようで、先ほど引用した記事は、その「START」のものだ。
(地域ごとに別の団体が発足していて、それぞれ連携しながら入管問題に取り組んでいるらしい。)

期日報告会の会場。
やっぱり遺影のある裁判は、とても苦しい。

強い思いを裁判に寄せる学生たち。
他人には思えなかった。
「応援」よりはもう少し近くて、「一緒に頑張りたい」よりはもう少し遠い、そんな気持ちが湧き上がってきた。

何故か、記者も弁護団も帰った後の、片付けや学生メンバーの振り返り会にも参加させてもらった。
隣に座ってた人に話しかけて、代表の人を紹介してもらって、LINEグループにも入れてもらった。

隣に座ってた人はロースクール生。
ロースクール生と聞くと、call4のインターン生を思い浮かべる。
いちばん最初に顔が思い浮かぶ2人は、2人とも大好きな2人で、なにかあると話したくなって、いきなり電話をかけてしまう。
(ごめんなさい)

そのせいか、ここで出会ったロースクール生にもとても親近感に似た何かを感じてしまって、2人でご飯にも行った。
つい奢ってしまうくらいには楽しくて、想いのある、素敵な人だった。

この日は、「入管の問題も、ちゃんと気にしてチェックしていこう」と思いながら帰った。

支援者のLINEグループから退会させられた話(後日談)


数日後、そのロースクール生からこんなLINEが届きました。

そうか、僕は「いるのはよろしくない」人なんだなぁ…

批判をせず、受け止めたのは僕なりの抵抗です。
「あっち側」「こっち側」みたいにしたくない。
人に貼られるラベルはたくさんあるけど、できるだけ顔の見える「あなた」と話したい。
そんな抵抗です。

・ ・ ・

最近、自民党の中にいることが、そこまで苦しくなくなりました。

今のまわりの環境には、僕が受け入れられない価値観を持っている人が多いですが、許せない価値観に触れて、泣きながら帰る日は無くなりました。
仕事も労働時間は長いですが、それなりに普通に、こなせていると思います。
(新しい上司がスーパーマンすぎて、かなり助けてもらっているおかげ、というのはデカいですが…)

僕が感じている「自民党」は、「強い」人をどんどん飲み込んでデカくなる、数を維持して、多数派であり続けることにこだわる政党です。

その結果として、ある程度イデオロギーにも幅が許されているので、その意味では「多様性」みたいなのがあります。
(「この人本当に自民党…?」みたいな人はかなりいます。)
だからか、立憲民主党すら保守政党だと思っているくらいの過激思想な僕も、実は自民党員の中ではあまり浮きません。

「与党」であるために、ある程度意見が違くても目をつぶって、一緒にやっていく。
社会運動も、そういう団結ができないと、勝てないよなぁ…
そんなことを思っている今日です。

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