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eWeLL 新規上場

 訪問看護ステーションに対して、訪問看護ステーションの業務全般にわたる課題解決に対処するた めの各種サービスを提供する「eWeLL」について、公開情報をまとめました。


当社の訪問看護ステーションの市場シェアは13.2%、CRM機能(カルテ)をもとにレセプト、BPO、勤怠管理、データ活用などに展開。



医療情報プラットフォームの創出、PHRの推進は国の重要アジェンダ(https://note.com/medley/n/nfc5d85a551d5)であり、まさに訪問看護の上記ドメインでユニークなサービスを展開しうる会社。

 基幹病院などの電子カルテは、他院内システム、部門間システムなど連携が煩雑で新規導入の難易度が高いが、

 訪問看護ステーション向けであれば、そこまで複雑なシステム連携がなく導入が進みやすそう、訪問はリモートが前提のためクラウド化によるメリット享受が大きそうという意味でも気になる。

IPO概要

IPO後想定評価額 100.6億円
公募 0.61億円
売出 19.3億円
主幹事 大和証券

*有価証券届出書提出時における想定発行価格(1,450円)で算出

業績

前々年度YoY +49%、前年度YoY +51%
ARPU 69千円、CRM機能のiBow ASPが主
前々年度 営業利益率25.5%、前年度 営業利益率33.7%


資本政策

2017年5月31日 

住友商事㈱、SMBCベンチャーキャピタル㈱より
Post10.5億円にて約2.5億円の第三者割当増資(23.6%ダイリューション)を実施

その後は、新株予約権の行使と株式分割による増加のみで、エクイティ調達はなし。

上記以外の投資家、合同会社RSPファンド(リクルートCVC)、株式会社シグマクシス・インベストメントはおそらく2017年以前に出資

スケジュール

・仮条件提示 2022年08月30日(火)
・ブックビルディング(需要申告)期間 2022年09月01日(木)〜2022年09月07日(水)
・募集・売出価格確定 2022年09月08日(木)
・上場日 2022年09月16日(金)

その他気になった部分を抜粋

「iBow 事務管理代行サービス」の強化、第3の柱としてPHRを中心とした医療データの利活用を成長戦略に据える。

2021年より在宅治験支援を開始する等データ活用ビジネスに取り組んでいる。

 主力サービスで得られる情報を匿名加工情報(特定の個人を識別することができないように個人情報を加 工した情報)として活用することでPHR(注)を活用したデータビジネス(地域包括ケア事業)につなげ、当社の事業領域の拡大と企業価値向上につなげる。

プログラミングといった製作部分は外部へ委託する方針であるが、さらなる機能やサービスの企画・設計(要件定義)をできる人材の確保が必須。


出典:有価証券届出書、目論見書


eWeLLの「世にある物は活用し、世にない物を作りだす」という合言葉いいですね..

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