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仙腸関節性腰痛〜バイオメカニクスからみる疼痛要因〜
本日は仙腸関節性腰痛をバイオメカニクスの観点から考えてみようと思います.
前回の記事では,仙腸関節腔に比較して後方靭帯組織に侵害受容器が豊富であるとの記事を書きました.前回の記事も合わせてお読みいただけると理解が深まると思います.
仙腸関節のバイオメカニクス
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腸骨に対する仙骨のうなずき運動:ニューテーション
腸骨に対する仙骨の起き上がり運動:カウンターニューテーションといいます.
仙腸関節のニューテーションには仙結節靭帯が,カウンターニューテーションには
後仙腸靭帯が制動すると報告されています.
(Vleeming A et al:The role of the pelvic girdle in coupling the spine and the legs:clinical-anatomical perspective on pelvic stability.2007より)
◎個人的な見解
仙腸関節性腰痛を診るうえでは,ニューテーション方向で痛いのか?カウンターニューテーションの方向で痛いのか?を評価することにあわせて,骨盤を固定下で評価することも大切だと思います.
骨盤非固定下で疼痛が誘発される動作が,骨盤固定下は同じ動作をしても疼痛が減弱したり,消失する場合は仙腸関節由来の可能性が高いと考えて,次の評価や治療を組み立てるようにしています.
そのためには,骨盤を固定できる技術も必要になると思います.骨盤を正確に固定できる技術が身につくと,正確な評価ができると思います.(評価の再現性)
技術を習得するためには,何度も練習することが大切だと恩師に教えて頂いたので,
触診技術も含めて,日々の練習を怠らずに行いたいと思います.
最後までご覧頂きありがとうございました.
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※論文を読んだ上での個人的な見解が多分に含まれています.
詳細が気になる方は是非論文をお読みになって頂ければと思います.
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