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「京都府警あやかし課の事件簿」の読後

読書の秋の募集にかこつけて、久しぶりにライトノベルと紙の書籍で読んだ~と思ったら、投稿サイトのエブリスタから書籍化したものでした。

明るく元気な作品が読みたいと思っていたので、気分にぴったりでしたね!

シリーズになっていて、2022年1月6巻発売予定のようです。

隙間時間に読みたい本としては、ぴったりじゃないでしょうか。

以下はネタバレです。内容は1巻時点のものです。

【ジャンル】

ライトノベル。活劇。妖退治。漢字が多いので中学生以上向けかなと思います。主人公は女性。バトルもの要素あり。恋愛要素は一巻では未知数

【登場人物】

古賀大(こがまさる):主人公。二十歳。京都府警本部お預かり身分。「あやかし課」の新人隊員。日吉大社の使者、猿が辻の猿に助けられ、魔よけの力を授けられた。刀で戦う。

坂本塔太郎(さかもととうたろう):あやかし課の若きエース。雷使い。その力は八坂神社の祭神から盗んだと言われるいわくつき。

天堂竹男(てんどうちくお):喫茶店のオーナー兼店長。40代。

深津勲義(ふかづいさよし):警部補。40代。

御宮玉木(みやたまき):巡査部長。若者。

俊光(しゅんこう):命盛寺の僧侶。塔太郎の秘密を知る人。

【設定】

あやかしが存在する現代日本。特にあやかしが多い京都ではあやかしがらみの事件に対応する「あやかし課」が置かれている。「あやかし課」は「人外特別警戒隊」として、京都の有力な氏子区域で管轄を区分けされている。大(まさる)たちは八坂神社事務所担当。普段は事務所内の「喫茶ちとせ」で働き、通報があればあやかしの対応をしている。一巻までの印象だとあやかしが頻繁に出没するので、あやかし退治が主でほとんど喫茶店は片手間という感じである。普通の交番にあやかし課の隊員を配置すると、交番常駐の警察官が増えて業務に混乱が生じるため、人間の交番とあやかし課の事務所が分けられている。

【ネタバレ感想】

登場人物が多く、全体的に賑やかな感じです。あやかし退治ものなので、身分は警察所属ですが、刑事ものの雰囲気やそれを匂わせる者はありません。大や塔太郎の過去については、今後の伏線なのだろうなと思います。

作者が京都の方らしく、京都の地理が詳しく出てきて、京都の雰囲気が楽しめます。読みごたえになっていますね。

主人公が話す京都弁が可愛いです。京都の雰囲気って素敵だなと思います。

あやかしの登場する場面も多いですが、登場人物が多いので、その人たちとの交流が生き生きして楽しい感じがします。

1巻では、鎮魂祭の話がなるほどと思ったり、くすっと笑ったり、人間がたくさんいると話もはずみますよね。詳しく書くと大筋がすべてわかってしまうので、伏せておきます。

話が細かく分かれているので、ちょっとずつ読み進めると良いですね。勉強の合間とか、仕事帰りの電車の中とか。300ページほどで、4話あります。その中のちょっとしたエピソードや京都の描写が飽きのこない感じになっています。

個人的に平凡な主人公が一生懸命頑張る感じの話が好きなので、読後感も爽やかでした。






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