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チョコケーキは形が悪いほど美味しい 第二十八回「雨の日にしたいこと」

「しまった。チョコレートソースの消費期限が過ぎてしまう!」
 ネットショッピングにはじまり、数年前に県内にコストコができてまとめ買いや業務用を買うことが増えました。だって大容量の方がお得なんです。
 しかし、お得だからと買って、使いきれずに腐らせてしまったら、かえって損です。損というかもったいない。元をとれたらそれでいいというわけではありません。
 かといってチョコレートの食べ過ぎも胃腸の負担になりそうです。肉に下味をつけて延命するがごとく、チョコ菓子を作りはじめました。

 ところが。

チョコソースのケーキがおいしくて、もうケーキを作ればそれでいいって感じになってしまったのです。

マフィン型で焼いたときはいまいちでした。目分量で作ったので、本来レシピにいらない牛乳が多すぎたのだろうと思います。チョコレートも少なくて、甜菜糖の甘味を強く感じました。

左端がチョコケーキ。ハンバーグを作りなんちゃってロコモコ。キャベツはピーラーでスライス。

 しかし、お菓子というものは本当に見た目で味が決まらないものなんですね。混ざりきってなくて、形が定まらないものの方がたいていはおいしいのです。
 見出し画像で分かる通り、膨らんでないチョコケーキ。切っても真ん中にチョコが固まって見た目がどうにも悪い状態でした。ところが、これがおいしかったのです。ガトーショコラの手前でとまっている感じ。ガトーショコラほど甘すぎず、粉感があり、チョコレートがよく香り、たまごで重たいほどではない。ほろっとほどけて、フォークがさせるぎりぎり。
 いやあ、おいしいです。自画自賛です。目分量でまた同じ味と触感にできないのが惜しいくらいにおいしいです。ヴァンホーテンのチョコソースですから、もともとおいしいんですよ。材料がいい。バターも高級ではないけれどグラスフェッドバターを使っています。

キャラウェイとカルダモンパウダーを加えたこのチョコケーキはますます美味しい!

 はっきりいって、ガトーショコラよりこっちが好きです。重たくなくて食べやすいから。また作ります。
 しかし、物価高騰で輸入バターも値上がりし、バターをキロで買うか悩ましいところです。5キロで買わないと安くなりません。パン作りとお菓子作りを続けられるかの岐路に立たされていて、作るのを自制しています。買ったやつとトントンならともかく、材料費だけで市販よりも割高になるのであれば、いくら趣味でも買った方がいいです。
 私は、今節約したいのです。

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