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猫と桜前線

2022年3月17日は、福岡で全国で一番早く桜の開花宣言が出ました。
もっと南の隣県のこちらは山深くまだだろうなと思いつつ、その日に山の自然公園に桜を探しに行きました。

うちのセミ猫様は、足が汚れるのが嫌なので、アスファルトの上を歩きます。見通しがよいので、危険なものが落ちていないか分かりやすいのも良いのかもしれません。

晴れた日はそろそろアスファルトが熱くなって心配です。出かけた日は、薄曇りだったので、猫の散歩にはちょうどよい気候でした。

山に向かうとドキドキワクワクするセミ猫。もしかして、山の公園に行くのかなと期待している。抱っこされなければ車から降りない。降りてもすぐには動かない。少し周りを観察して、大丈夫そうだと思ったら慎重に歩き出す。
スマホで下から撮ると陰になって花の色が分かりづらいことがわかった。猫は視力が悪いらしいから薄ピンクの桜の色などセミ猫にはほとんど分からないのではないだろうか。
それでも、まだ咲いていない桜並木をセミ猫は進んだ。咲いている桜を探しなさいといっているみたいだった。
キャンプ場を兼ねている広い自然公園。山だから坂になっている。猫は疲れ知らずでどんどん進む。犬より歩幅が小さいと油断したら、時々飛び跳ねたりする。基本的に道路の端を歩いている。偶に反対側を歩きたくなるようだ。
反対側に行ってみても茂みが崖で危なそうだと分かるとすぐ戻ってくる。
リードに繋がれ木に登れないので、足が汚れるだけと判断して芝生には入らない。ただ、鳥の鳴き声や車の音には反応して立ち止まる。
葉っぱが七つに別れるというイロハモミジ。我が家の庭の紅葉の葉も今蕾んでいる。
一輪は一つの木に咲いていたりする。写真ではわからない。南九州はすでに日中の気温が20℃超えている。しかし、山間は朝晩はまだ10℃以下である。
ところどころに水仙が植えられていた。
誰かがついてこないと時折後ろを振り返って様子を見る。
枯れ葉が気になるが、やっぱり草地にいかないセミ猫。
とにかく歩くとにかく進む。人間が疲れて帰ろうとしたら、元来た道に戻り始めた。わざわざ車を移動させたのに、二度手間である。
つつじはもはやどれがどれだか一つも覚えられないくらい種類がある。
人っ子一人いない。母曰く桜が満開のシーズンでもほとんど人と会わないらしい。山奥のキャンプ場あるあるである。
テントいらずの綺麗なキャンプ場は閑散としている。コロナは関係ないらしい。もったいない。
猫と一緒に歩く人間の足音しかしない。時折聞こえる鳥の声も山奥だと遠い。
桜の開花はどこだろうか。
咲いていても、写真が上手く撮れずに伝わらない。
帰りしなにやっと見つけた。これは、開花宣言ではなかろうか。
薄曇り。花曇り。今年はブロックで囲んだ花壇を作っている庭の家が多いようだ。ぜひ真似したい。山間の家の庭の手入れが行き届いているところは、車を停めて見たくなるほど目の保養だ。

福岡が咲いているならと探しに行ったら、やっぱり桜が咲いていました。まだまだ蕾は固いですが、この記事をあげる頃には見ごろになっていると思います。

烏克蘭もMyanmarも位楽も、"桜が咲くから戦いを止めよう。花を見て花を想おう"という世界になれば良いのになと願います。

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