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「晴れの日は下手の横好き」第七回 庭の節約

植木市に行くのを諦めようと思います。
大人になってから行ったことがありません。
庭作業に興味が湧いて数年。今年こそはと思っていました。
しかし、どうもタイミングが合わなそうです。
高い植木を買い込むより節約したいなと思ってしまったのは、春の予定もさるこさながら1月に植物の種を早めに買ってしまったからでしょうか。

種まきの前に土作り

ダニで野生動物もペットも人間も死ぬことがあると知ってから、以前よりダニが怖くなってしまいました。

かといって完璧なダニ対策をする自信もない。虫がいなくなるようなことをするのも怖いですからね。
いっそ庭中ハーブだらけにしたら、忌避効果で一部の虫は寄りつかないんじゃないかと思うものの、繁殖力の強いハーブを管理する自信はもっとありません。

まるで川を作っているよう。

鍬なんて10回振るえば、もうきついんです。我が家の土は固いですから。
それでもそこからが勝負で、子どもの頃よりずっと一生懸命に短距離走を繰り返し走るみたいに、鍬を5,6回振るっては鍬を杖に休憩して呼吸を整えてなんとか1時間続けます。
1時間でこれだけかとガッカリしますよね。
でも、そういうものですから。
私は独身なので力仕事を男性にやってもらった経験がありません。
背が低いので高いところの作業は誰かに頼むのですが、いつも睨まれて肩身の狭い思いをしていました。
かといって私が屋根に上ったり、机の上に椅子を乗せて脚立を乗せて作業をすると一目を集めてしまうわけです。
倉庫の片付けなど経験したことのある女性もいると思います。
体格の良い男性たちは行き過ぎて、私は重い荷物を運ぶのに四苦八苦している・・・。

我が家で力仕事をすることの良さは他人と自分を比べずにすみ、他人の目を気にしなくて良い事ですね。自分に出来ないことは諦めてしなくても良いのです。
人目はなくても猫目はあるので、私が高所作業したら猫に心配されてしまうかもしれません。
猫は人間を鈍臭い大きな猫と思っているらしい記事をいつかネットで読みました。
私は鈍臭い人間の極地です。

明日も庭作業して種を蒔くのはまだまだ先と思うことは悪いことばかりではありません。
庭の変化に気づく喜びもあります。

蜜蜂が隣人

葉野菜を放置して菜の花が咲きました。

花粉袋が可愛い

鍬を休めると蜜蜂の羽音がぶんぶん聞こえます。思わずスマホを向けて写真を撮りたくなりました。手袋が蒸れて一度外すと再びはめたくなくなるので、作業の目処がつくまでは写真はお預け。

私は自撮りは好きではありません。
証明写真以外に自分の写真を撮ったのは数年以上前。
しかし、蜂とならツーショット写真を頬寄せて撮りたいと思いますよね。
いくら穏やかな蜜蜂といえど危ないのでしませんが。
蝶とか蜂とか鳥とかたぬきとか、野生生物と一緒の絵を見ると和みます。
実現するとなると危険度が高いです。

紫キャベツがやっと巻いて来ました。しかし、今の成長速度だと春が深まれば、青虫の餌食です。
芽キャベツが収穫前に傷んできました。
遅く成長したブロッコリー
繁り出したパセリ。

庭の変化で嬉しかったのは、土を耕すついでにじゃがいもが少しだけ採れたこと、昨年に植えて野良化したいちごの苗を見つけたことです。

野良いちごの「さちのか」

結構長く茎を伸ばしていて、いったん抜いて植え直していいものか思案中です。

1月に作業をサボったせいで、種まきまでの道のりが長いです。植え替えはまだまだ先で、思った以上に花壇や鉢の花の成長がゆっくりでミックスシードの種から育てたノースポールはやっと蕾をつけ始めました。
しかし、まだ蕾の片鱗も見えない植物もあります。

春にいっせいにいろんな花が咲くというのは、漫画の世界ですよね。
種まきの前に土壌作りや虫除けが大変なのは無駄遣いしなくていいかなとも思っています。

ボカシを買ってきたので、余った野菜たちは肥料になる予定です。

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