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窓辺の猫 第五十七回「メスしかいない庭」

捕獲した子猫たちが無事体重1キロを超えて、七夕前に避妊手術をしました。
二匹ともメスでした。庭で拾って飼っている二匹の猫も三毛猫と麦わら猫でほぼメスしか生まれない毛柄です。
メスだと妊娠率も高く発情期前に避妊手術しなければならないと焦ります。母猫が子育てをやめるのを待っていられないのです。
飼っている二匹とまだ捕獲してない猫と合わせて8頭中7頭がメス。
カエルくんは紅一点ならぬ青一点なわけで、鷹揚で面倒見が良い性格の理由もわかる気がします。カエルくんがいなくなると、また新たなオスが縄張りを形成するかもしれないので、カエルくんに家猫として幸せになってもらいたい反面複雑な気持ちです。

先日ホームセンターで新たなハーブを見つけました。キャットミントです。料理用で猫のおもちゃに良いと書いてありました。

なんとキャットミントに興味を示したのは、またたびも生魚も嫌いなセミ猫でした。

パクッとキャットミントを食べちゃいました。
またたびによだれを流していたトンボ猫が喜ぶと思ったのにこの結果は意外です。

庭に鉢をおいてみましたが、今のところ猫に食べ尽くされたりはしていません。

それにしても我が家の庭で捕獲される猫はどうしてメス猫ばかりなのでしょうか。セミ猫は生後1,2ヶ月で拾いましたし、今回の子猫たちもまだ3ヶ月。オス猫の方が行動範囲が広いといいますが、過保護な母猫からそんなに早く自立するものなのでしょうか。

今年もいよいよ30℃超えの気温が多くなってきました。子猫たちの隔離部屋も暑くなり、アイスノンやスポットクーラーや扇風機では熱中症対策が追いつかなくなり、駆虫避妊手術ワクチン一回目が終わったので、一番涼しい私の畳部屋に移しました。どのみちまだケージから出たがらないのです。しかし、留守中、先輩猫たちがイタズラしないか心配です。
引き取り手を探していますが、ワクチン終わるのが7月末なのでそれまでは焦らず行こうと思っています。
術後10日経ったら洗っていいと言われています。キャリーに入るのも嫌がっていて、避妊手術で意気消沈のメス猫二匹。洗ったり、ブラッシングなどのお手入れをしたらますます嫌われていくことでしょう。
我が家の三毛猫先輩は病院は採血点滴以来怖がるようになりました。それまでは非常におとなしく、何をされても人間への信頼を失わない温厚な性格でした。本当に手がかからない猫だと他の猫を世話して遠い目になります。
だってハーネスも脱がなければ、トイレに行きたくなると鳴いて知らせて、車の中では決して粗相しないんですよ。最近子猫たちの気配を感じて対抗意識か以前より甘えてきます。トンボ猫は我関せずですが、いまだにキャリーに入れるのは大変です。
人間の食べ物には手を出さず、留守番中はほぼ飲み食いもせず、健気なセミ猫です。
それを考えると脱走母猫も人間に決して媚びないところは健気かもしれません。
果たしてこの暑さを乗り切って猫家族に幸せな未来がやってくるのか。
メス猫たちと暮らしながら、どの猫も気難しいのはメス猫ばかりで群れているからなのか頭を悩ませる日々を送っています。

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