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映画を倍速で見る人たちは、思うに冗談が通じないから友達になれることはないな

おはようございます。日々は驚きの連続です。

映画を倍速で見て、展開が読めないと面白くないという人とは友達になれません!



数日前に朝の情報番組のグッドモーニングショーでZ世代の特集をしていました。
Z世代とは今の10代から20代前半のスマホを使いこなす世代のことです。
大学の先生がその世代の特徴について解説してくださってまして、数日経ってもその驚きが冷めません。

私はそんな人間じゃない!という人もいると思います。ただ、大体そういう傾向があると説明されていたと理解してください。

Z世代の生態

noteに数日前にすでにつぶやきました。
記憶が抜けているところもありますが、大体以下のような内容でした。

  • YouTubeやSNSをずっと見ている

  • たくさん動画を見たい(見なければいけない)ので、倍速で見る

  • 切り抜き動画で内容を把握して面白いか確かめて倍速で本家の動画を見る

  • 会話のないシーンは意味がないものとして飛ばす

  • 動画などをそのまま見るのは時間がもったいないので、やっぱり会話がないと飛ばす

  • 小説やドラマや映画など意外な展開は求めない

  • 未体験より追体験(他人の体験を、作品などを通してたどることによって、自分の体験としてとらえること)

  • 時間の無駄意味のないことはしたくない

  • 流行りの歌にはイントロがない

Z世代とは全く気が合いそうもない

Z世代と言えば、私より10歳以上年下。私は独り身で子どもがいませんが、子どもを持つ親はこういう子どもの趣味に合わせて生活しているんですね。大変だなあと思ってしまいました。それとも、子供の趣味に感化されて、今の30代40代50代の人もこんな感覚になっているのでしょうか。
何だか世間に取り残されている気持ちです。

会話のないシーンはとばすとか、映画を観る意味も小説も読む意味もないじゃないの!

こんな風に思う私はおばさんなんでしょうね。
でも、ほんとにゆっくりするために映画とか動画とか見ないで忙しなく倍速で観るとか何がしたいの?って思っちゃいます。

会話だけ拾って漫画の絵をきちんと鑑賞できますか?冗長な長台詞の方がめんどくさいじゃないですか!映画館にわざわざ行くのに、ギャーギャー騒ぐ声だけで壮大な風景とか迫力あるシーンとか印象になくて、行った甲斐がありますか?意外性のある展開を求めないって小説を読む醍醐味を半分捨てていませんか?

意外性を求めないZ世代の生態が意外過ぎて驚きの連続です。そりゃあ、国語のテストだって本文読まずに問題文だけ読んで、答えを本文から探すのが主流になりますよね。文科相も文学の授業は削って法文の読める教育をするって方針らしいですし、日本というか、世界からこれまでの文学なんて消えるんじゃないですかね。

なんなら、小説の文学賞の選考も1次審査の選考担当者がZ世代なら、会話のないのを読むのが苦痛だったりするのですよね。そうじゃない人が出版社に入るのかもしれませんが、会社の書類とか法文とかそれこそ会話がほとんどないので面白くないのでしょう。今のZ世代の傾向をその下の世代も引き継いでいる部分があると思うので、文学を削る教育は逆効果じゃないでしょうか。文字で読むより動画で見る方が分かりやすいじゃんって、思われそうですね。

ミステリーや刑事ものも大体犯人はこの人ですよって最初に匂わせ解かなければならないらしいです。後半から活躍してこんな意外な人が犯人でした、なんてものは期待を裏切られるということです。

小説の起承転結から、承転はもういらない、起結だけで良いってことか・・・

最近のライトノベルのタイトルも長いなと思っていたのですが、ようするに中身をはじめから提示なければZ世代は興味を示さないので、タイトルが分かりやすくなければならないわけです。「悪の花」とかじゃダメなんですね。「悪人が世界征服します」「名探偵がロンドンの難事件を解決します」って書いておく方が若い世代の食いつきが良いのではないでしょうか。で、その通りに話が進めばよいと。

スケルトンの入れ物に入れてある商品を買うのがZ世代

みたいなことじゃないでしょうか。びっくり箱、闇鍋はもう古いのかもしれません。いや、中身が見えなければ若い人たちにとっては、もう闇なのかもしれません。

国語の授業は大変でしょうね。最初に結末をいうとか授業の意味がないと思っちゃいます。

例えば、「ごんぎつね」という小説の授業なら「『いたずらしたきつねさんが人間におわびをしたけれど、誤解されて撃ち殺された』というお話を今からみなさんと読みましょう」とか冒頭で説明するってことですね。そして、その後の授業は聞き流す。なんなら、好きな話を選びたいから、要約=ダイジェストで3つくらいあらすじを教えてくれたら、その映画とか動画とかアニメとかあれば倍速で見て斜め読みで理解して楽しみます。会話部分だけ読んでも良いしってことなんでしょう。子どもの嗜好に授業を合わせるなら。

そういうところを矯正して、「地の文を楽しみましょう。想像の世界で見たことのないものを体験しましょう。」という呼びかけをするのは徒労、相当な苦労ということになるのではないでしょうか。

社会が子どもたちの一番嫌いな教科になるはずです。過去の話なんて動画で見られませんもんね。でも、中には好きな子もいるわけで、そういう子は時代の波に乗れないという感じで、孤立感を深めるのでしょうか。何だか身につまされます。

数学や理科は点数がなかなか取れない子どもが多い割に、人気のある先生が多いような気がしていました。私は文系だったんですけど、やっぱり、いくつもやった感があるからでしょうか。この式を解いて答えに向かうというやることがはっきりしていますからね。

とすると、やることが分かっていない場面に置かれることを嫌うというのは、若いうち特有で、何もZ世代に限った話ではないのかもしれません。

でも、私は、子どもの時から小説は一番最後の結末から読むなんとことはめったにしませんでしたけどね!話がわかったら、せっかく借りたり買ったりした小説の読む気が失せます。小説の起承転結の転の一番盛り上がるシーンが好きです。主人公に一番感情移入します。確かにこのジャンルにハマるとかそういうことはない性格です。でも必ず積読しなくても、他に読むのがなければ好きな小説を繰り返し読みます。お気に入りのシーンだけでなく、最初からです。

まとめサイトのネタバレは嫌いではありません。でも、全部最初っからあらすじが知りたいとは思いません。この登場人物の意外な一面、意外な犯人、意外な真相、よく分からないハチャメチャは展開、既定路線をあえて外すのも楽しいじゃないですか。

Z世代は真面目で冗談が通じないかも

子どもの頃、真面目そうに見えてそうじゃないよね、とよく言われました。ヒトの上に立つタイプじゃないと周りに言われたこともあります。まあ、その通りです。ははは。

自虐ネタ、無駄な前置き、大好きです。そんなに時間を無駄にしないように生きることばかり考えてたら、自虐どころか私は生きていることから全否定しなければなりません。意味のある人生なんて送ったことがないですからね。

レシピ通りに料理を作ることとか私は苦手なのですが、今はやはり”再現率”の高さが受ける時代なのでしょうね。でも、そういう”ウケ”は面白いけど、なかなか真似できません。料理をうまく作りたいというより、コツとか哲学とかが知りたいんです。それを知るのが面白いのです。

”材料が3つあればできます。””SNSで映えます。”

いいですよ。うらやましいです。写真が綺麗だと惹かれます。でも必ず”ウケる”とか言われると、私の心にウケないこともあるわけで、みんな同じオムライスより、たまには和食オムライスなんてものがあっても良いなと思います。玉子焼き乗せたご飯ですけどね、それ。

子どもの日に、あえて以前の材料の残りで過ぎ去った花見ケーキを作ったり、クリスマスにあえて冷たいちらし寿司とか作っても、それの何が面白いの?ってことなんでしょうね。

バレンタインレシピ ⇒ チョコレート

が必ず出てこないといけないのでしょう。そこにバレンタインにあえて苦いスムージーを!とかいうタイトルの動画を持ってきても、何が面白いの?ってことなんでしょう。既定路線を外す面白み、アウトローに生きること、三年寝太郎、昼行燈、山奥で誰にも知られずに生まれて死んでいくこと、そのロマン!・・・分からないんだろうなあ。

世の中に通じない人間であることが、Z世代の生態を聞いて改めて自覚できました。

年下の友達は一生できそうもありません。

タイトルはZ世代のネタバレ感に合わせてつけて見ましたが、これもくだらねえと思われるのでしょうね。

でもですね、意外性のある話って本当に面白いですよ!

小説「宮本武蔵」で有名な吉川英治さんの小説に「牢獄の花嫁」という作品があるのですが、本当に意外性の連続で最後までとんでもないんです。大好きですけど、1回読めば十分なんです。だって、話の展開が分かっていたら、面白みは半減します。もうずっと、映像化しないかなと子どもの頃から熱望していたのですが、私が生まれる前の流行作家ですし、今の世の中の流れでは難しそうですね。

でも!読めばわかる、タイトルの秀逸さ!主人公の魅力!胸熱の展開!江戸時代の名探偵が解き明かすとんでもない謎!

絶対読み飛ばすところがないほど面白いです。宮本武蔵ほどは長くないですし、本当に本当におススメです。未来にZ世代の誰か映像化してください!

世界の名作アニメだって、原作があってのことなんですよ。ハウス食品提供の世界の名作シリーズ子どもの頃とても好きでした。



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