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我が家の庭の風景 part.108「二月に来た春と梅雨を呼ぶ三月」

二月末には早めの菜種梅雨がやってきた。
おそらく今年も5月と7月にまとまった雨が降って、豪雨と呼べる日があるだろう。
6月は空梅雨だ。
4月には真夏日が来て、気温が30度を超える日があると確信している。

我が家の庭の2月下旬は既に3月の景色だった。3月に咲く花が次々と開花しており、梅の花は2月中に散り終えた。
リュウキンカ、そら豆、沈丁花。
沈丁花は2月下旬にすっかり花が散ってしまった。

雑草の中よく育っているそら豆。
ヒメリュウキンカはよく日が差してから花が開く。
この頃の沈丁花の香りが懐かしい。


二月半ばに庭作業をしていたとある日。鉢植えの土をひっくり返すと蟇が飛び出してきた。さすがにまだ冬眠していたようだ。土の中に戻っていった。
今はもう蟇も目覚めただろう。
今の調子だと4月の花壇が3月にはじまりそうだ。既に3月で庭に花が多くなっているが、花芽が一斉に開くまでに至っていない。

2月第3週の日曜日にはつくしをとって料理した。
九州は2月10日過ぎから2週間ほど曇り空ばかりで時折小雨が降った。
しかし、こんなに庭作業が捗るのは晴れ間もあり、夕方近い時間には20度を超えたからだ。
2月半ばに結露防止シートを窓から外したのは、山間地でもマイナス5度以下になって霜が降りることは今年はないだろうと思ったから。昨年は4月まで霜が降りていた。
今年はとんでもない暑さと早さで季節が巡るだろう。

外猫対策をいくら施しても外猫が居つく。その外猫家族を窓辺で完全室内飼いの猫が眺めている。
何かあるとパッと蔵の下に入り込み、洗濯物を干しに出ると物陰からじっと見ている。こちらが視線を向けるとじっと睨み合いになるかまばたきあいになる。
私はまばたきが多いようだ。ドライアイなんじゃないかと指摘される事があったが、あまり充血はない。一睡もできなくても隈など出ない。よほど重労働の方が隈の原因になる。

結露防止シートが目隠しになると考えていたが、シートを飛び越えて外猫が泥足で窓を叩き我が家の猫と挨拶喧嘩した痕がたくさん残っていた。
優しい春雨では窓の汚れは洗い流されなかった。
また梅の花は落としても野良猫の汚れも春雨は拭かない。

庭にすっかり居着いた四匹の猫の家族。昨年の秋の終わりに生まれたのだろうから、子猫たちはそろそろ巣立ちではないか。
人間が社会に出る季節に親離れするとは、猫ながら子育ての計画性が素晴らしい。
3月にTwitter・・・に新しいアカウントを立ち上げて、猫の引き取りの募集をはじめた。我が家で六匹も飼えるわけがない。
しかし、あまりに健気な家族である。
このまま巣立っても親のようには子猫たちは生き残れないだろう。
しかし、過去に我が家で飼った二匹の前例があるので、引き取り手が見つかることは期待できない。

三月。春の嵐の風が東日本では激しいようだ。九州の春は時雨が多く、晴れた日は穏やかである。ただし、すぐに梅雨が来るだろう。雨が庭を冷たくする。生き残る命は限られる。

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