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モチベーションビデオ(MV)を与える最適なタイミングに関する研究

みなさんこんにちは!

今回は、タイトル通り、昨日投稿した

こちらの記事で取り扱ったMVの与えるタイミングとして最適なタイミングとはいつなのか。ということについて

大学生バドミントン選手を対象に研究された論文をもとに、MVを与える最適なタイミングについてまとめていきたいと思います。

研究概要

研究対象者:前述通り大学生バドミント選手

研究方法:PCI for MV(心理的コンディショニング)を図るものと、
ショットパフォーマンス(ミスショット)の割合などを測定し、与えるタイミングのよってどのような有意差が生まれるのかを調査している

与えるタイミング

①試合直前
②試合開始1時間前
③試合前日

の3群に分けての調査が行われている。

みなさんは、①〜③のどのタイミングが最も効果的だと思いますか?また、自分自身であればこのタイミングで見たいななどありますでしょうか。

少し、考えたのちに読み進めていってもらうことで、さらに理解が深まるのではないかと思います。

僕自身は、普段の練習前からよくサイドシュートプレー集なんかを練習が始まるギリギリまで見ていました。

特に(現:ジークスター)の元木さんなんかは、ジャンプ力を活かしてキーパーを交わしてシュートを打つことももちろんお上手ですが、個人的にはキーパーの身体になるべく近い位置に打つイメージがある選手であったので、それほどジャンプ力に自信のない僕は、何度も元木選手のプレーをスローにしたりして見直していた記憶があります。

少しそれてしまいましたが、上記の解釈でいうと試合直前ということになるのではないかなと考えています。

試合前日での視聴

試合前日での視聴が3群の中で最も心理的コンディショニング的にもパフォーマンス的にも低い結果となっています(しかし、ビデオ視聴なし群と比較すれば、どちらも向上しています)

試合前日視聴においては、視聴後8時間は心理面の向上効果が持続するがそれ以上時間が空いてしまうことで、心理面への効果は薄れていってしまうそうです。

試合直前での視聴

それでは試合長善での視聴ではどうなのでしょうか。

試合直前での視聴では、心理的コンディショニング・パフォーマンスともに前日視聴に比べて有意差があることがわかりました。
(詳しい図はまた後ほど)

しかし、後述するように文の順番的な点でお察しの方もいるかもしれませんが、
結果的には、試合開始1時間前での視聴が最も心理的コンディショニング・パフォーマンス向上の効果が高いことが示されています。

この調査の中で、挙げられている一例として、試合直前のMV視聴の感想を選手に聞いたところ

「気持ちが高揚しすぎて空回りした気がする」

という感想があったそうです。

このようなことからも試合直前でのMV視聴は効果的とは言えるものの、与えるタイミングでの最適解とは言えないことが明らかにされています。

試合1時間前の視聴

上記している通り結果的には、試合開始1時間目でのMV視聴が最も心理面・パフォーマンス面においてMV視聴をより効果的にしているということが明らかになっています。

①試合直前での視聴と②試合開始1時間前の視聴

この結果から、筆者は

パフォーマンスの向上を得るには、MVで選手自身の良いプレーを視聴し、「試合でどのように活かすのか」ということを再考する時間を設けることでパフォーマンスの違いへとつながるとまとめています。

まとめ

上図2つでは心理的側面での向上が示されています。

このことからも、心理面の向上・パフォーマンスの向上の2側面から見て

試合開始1時間前でのMV視聴が最も効果的である

ということが示されています。

振り返れば僕自身も練習の開始前には動画を視聴していましたが、シュート練習に向かうまでにある程度時間が空くので、自分自身の頭で再考する時間があったのではないかなと今振り返れば思います。

公式戦の際なども、チームアップ前などのその前にうまくMV視聴を組み込むことでよりMVを有効的に使えるのではないかと個人的には感じています。


また、自分自身が扱っているアナリストが与える「情報」に関しても、いつ、どれくらいの情報を与えるのかはまだまだ未知な部分があるので、自分の研究を通して明らかになる部分もあるのかなぁと少し考えています。

僕自身も立場的にミーティングなどを仕切る場面もこれからもあるかと思うので、効果的なMV視聴も意識して取り組んでみようと思います!


それでは次回こそは、前回の記事でお伝えしていた通り、「フィードバック」についてをまとめていきたいと思います。

持っている知識や情報をどのように、選手に還元するのかを心理学の学術的な観点からまとめていきたいと思いますので、またご覧いただければ幸いです!

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