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1on1(キャリア面談)やってます

従業員100名足らずの小規模な会社で人事職についてます。

労務、新卒および中途の採用面接、育成・研修等社員のキャリア開発などなど人事としての仕事はいろいろだけど、私が最もやりがいがあって大切だと思っているのは、年に1回・全社員に対して行う1on1のキャリア面談です。現在、絶賛実施中!

キャリア面談ってなんじゃいなと言いますと、うちの社の場合は
・本人の目標とするキャリアと現在の業務内容や環境があっているか
・社員ひとりひとりの業務の状況
・本人が差し支えない範囲での生活やメンタル状況
・やりたいことが今の環境でできているか
・会社や上司・同僚などに対する要望や不満など

上記のようなことを全社員各1時間の枠を取って、丁寧に聞き取りしていくものです。もちろん評価には関わらない面談であること、面談者には守秘義務があることを周知しているので、ここでしか言えない暴露や個人名を挙げた不満なんかも出てきます。

もしハラスメントにつながるような内容であれば「報告しておいていい?」と了承もらった上で社に報告はするけど、それ以外はすべてここだけの話という前提なので、今何を考えてどのように感じているのか、結構じっくり深掘りして聞かせてもらえます。

今、このキャリア面談の面談者を担当するのは私だけ。

ものすごく大変でしょ!?なんて言われることもあるけど、いやいや全然!任せてもらえることにめちゃくちゃ誇りがあります。私はこういうことがやりたくてキャリコン国家資格を取ったんだと日々思ってる。

当然、ただ聞きゃあいいってわけじゃなくて聞き方にもコツがあったり、基本的に相手をリスペクトしつつ対等な関係を保持(自分より職位が上の社員にも卑屈になったり遠慮したりしないように意図するなど)したり、相手にどう働きかけるかより主に自分を調整することの方が必要かも。

今の会社は3年目で専任だけど、その前は流しのキャリアコンサルタントとして(笑)知り合いの社労士さんに紹介されて、企業からのスポット依頼で出張したりして、1名につき2万ぐらいもらってた。

今までの経験からこの仕事で大切だなと思ったのは、相手に対して自分がオープンであることに尽きるかもしれない。

相手がどんな価値観やムチャクチャな意見、思い込みを持っていたとしても「そうなんだ」「そう思っているんだね」「今は、そう思っているんだね」って受け止める。私はもはや何を聞いてもそれほどビックリすることはないんだけど、何かビックリしたときは「自分が想定していたことと違っていた・思い込みがあった」と捉えることにしてます。膝カックンとかはそりゃビックリするだろうけど、そういうのじゃなくて「誰かの価値観や意見にビックリした」ってことは極力減らしたい。

「この間こんなことがあって」「えっ!」
「それでこう思ったんですけど」「ええ〜!!」
「どうしたらいいと思います?」「いやビックリだわ〜〜」
って、いちいちビックリする人に相談事はできないじゃないですか。

私は安定感があって信頼される面談者でいたい。
何を言っても大丈夫だと安心感を持って、そばに来てほしい。

いつの時期でも、社内で「アイツ最近ちょっと問題あるんだよね」と目されている社員は一定数います。面談以外でも人事だからそういう評判は耳に入ってくるし、やや実害を被ることもあるのでその時はコラー!と思うんだけど、実際に面談で素直な心情を聞いてよく理解することができると、みんな可愛いなと思える。
若手社員はもちろん、年上や職位が上の人でもそう。慈悲心が発動するのです。

今年は緊急事態宣言を受けてのオンライン面談だったから、最初は「実際に会わないとどうかな」と思ったんですよね。やっぱり実際に同じ空間で顔を合わせるのと、受け取る情報量が違うから。

でもそれすら思い込みであった。
オンライン面談、めっちゃいいです。

みんな自宅の方が格段にリラックスしてるし、社内の誰にも聞かれないっていう安心感も大きいのかな。今までは会社の会議室だったので、面談中にも緊急の電話があったり誰か呼びに来たり…万一、誰かに聞かれたらと思うと暴露しきれない部分があったかも。

この仕事を極めるということはおそらくなくて、理論と実践と、キャリコン仲間は日々勉強してる。私は実践の機会にはわりと恵まれているので、新しい理論の理解がもっと必要かな〜。資格更新の勉強があるので頑張ります。

#私の仕事

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