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頭痛にまつわる話

絵本「みんなとおなじくできないよ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心を育てるうえで役立つ情報を発信しています。そんな、子どもの心を育てるということを、あまりかたく感じないでください。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

今回は、頭痛にまつわる話について触れたいと思います。

あなたは、頭痛をもっていますか?人の頭痛は、人の心ととても関係しています。例えば、子どもが何かをしでかした時に「ママは、頭が痛いわ」というシチュエーションを、アニメや実際の生活で見たことはありませんか。

つまり、人の心配や不安など、神経を使うような時に頭痛が起きることを人は知っているのです。

小児科医として働いていると、頭痛の完全除去を目標にする方が時々います。でも、先ほどご説明したように、人にはある程度頭痛がつきものなのです。頭痛を完全除去は思考を停止するほかありません。不安も同じです。不安ゼロは目標にはなりません。頭痛も、不安も、生活に支障ないようにしていくことが目標です。

そして、人がもつ頭痛は1種類とは限りません。たいてい何種類かの頭痛をもっているものです。その中でも、特に見極めてもらいたいのは、片頭痛です。時々勘違いされている方がいるんですが、片頭痛は片方の頭に頭痛が起きるものではありません。

例えば、目の前がチカチカして、頭痛や吐き気が現れて、蛍光灯の光を見ると頭痛が悪化したりする。何もしないと寝込むぐらい頭痛や吐き気が続きます。少し頭が痛いなんてレベルではありません。

先ほど、片頭痛かどうかの見極めが大切とお話ししました。それは、片頭痛には薬があるからです。片頭痛であることをしっかり見極めて、片頭痛の薬を使うことで、先ほど言ったような症状は本当に軽くなります。

今は新しい薬が発売されて、どんどん片頭痛をよくできる時代になってきました。ですから、ぜひ頭痛で悩んでいるならば、一度病院を受診されることをお勧めします。片頭痛は我慢する病気ではありません。治療する病気です。

どうしてこんなお話をするかというと、片頭痛にしっかり対応できる親の姿は、子どもにいい影響を及ぼすからです。逆に、片頭痛に悩む親御さんの姿は、子どもにどんな影響を及ぼすか。これまでの放送を聴いてくれた方なら想像できると思います。

片頭痛は、治療しましょう。

今回はここまでです。


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