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情報共有と安心感

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。

明日から千葉県の本八幡というところでクリニックを始めます。イーズファミリークリニック本八幡という名前のクリニックです。いつか機会があれば、ぶらりと立ち寄ってみてください。「Voicy、聴いてます」なんて声をかけてもらえたら、嬉しいですね。

そんな今日は、情報共有と安心感、というテーマで短くお話ししたいと思います。

前回も情報共有のお話をしましたが、その情報共有が子どもに与える影響を考えたいと思います。

人は、予期していなかった物事が突然起きると、慌てるものです。不安を抱いたりすることもあれば、怒りの気持ちが生まれることもあります。

それは、子どもも同じです。何も説明なく、突然新しい環境に放り込まれたり、初対面の人に会ったりすることで、子どもの心は落ち着かなくなります。

心が落ち着かなければ、ソワソワして動き回ったり、誰かお友達を叩いてしまったり、そんな行動を示す子どもは珍しくないんです。

そんなことを防ぐためには、どうしたらいいんでしょう。それは、あらかじめ子どもに情報を共有しておくことです。

「今日は一緒に〜へ行こうね」「今日は一緒に初めてのピアノの教室に行こうね」、そうやって事前に情報を伝えてあげる。

初めての体験で不安が高まるからこそ、そこには心の支えになる親御さんの存在が必要です。そういう存在が近くにいるからこそ、初めての体験での不安を乗り越えられます。

でも実はそうすることで心が落ち着く人がもう一人います。それは、親御さん自身です。

子どもに新しい体験を積ませてあげる際には、親御さんにも不安が生まれるものです。「自分の子どもはこの体験を乗り越えていけるんだろうか」、そんな不安が生まれます。

そんな不安も、事前に子どもに情報共有して準備をしておくことで、少し軽減できるものです。そして子どもが新しい体験を乗り越えられた時、親御さんもその体験を乗り越えられたことになります。

結局、子どもの成長は親の成長でもあるわけですね。

今日は、情報共有と安心感、というテーマでお話ししました。

だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。

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