私が自然素材をおススメする理由①
ゆくり設計室で設計している住宅には、自然素材をおススメしています。(もちろん建て主さんのご要望優先です)今日は漆喰の話。漆喰の良いところ、良くないところを私なりにまとめてみました。一言で漆喰と言ってもいろんな商品があります。ここでは私がよく使用する無添加住宅のオリジナル漆喰のことを中心にお話しします。
◆五感のここちよさ◆
漆喰の家はいいよ~✨
まず、オシャレ。ナチュラルな素材感はグリーンとの相性も良く、それだけでインテリアのグレードを上げてくれます。
漆喰は固まっていく過程で結晶化します。少ない照明器具、光の入りにくい部屋でも、方解石の結晶が光を反射して、部屋全体がぼんやり明るくなります。照明器具は少なくても大丈夫ですし、小さな窓でも十分明るさが確保できます。壁や天井に光が当たることによって漆喰の刷毛目が生み出す陰影は、それは美しいのです。
夏は室内はひんやり、とっても涼しい。
外壁に塗れば直射日光を反射してくれるので外壁温度が熱くならないのです。
外気温35℃の時、集熱して蓄熱してしまうサイディングの壁は60℃近くになることがあります。
漆喰は気温と変わらず。つまり室内にも熱が入りにくい。
雨の日も、湿度調整してくれるので部屋の中がジメジメしません。
さらっとして、とても快適です💛
実際に住んでいて体感していますが、無添加住宅の漆喰は塗厚が5~7ミリと決まっていて、厚めに塗っていることから、一定の蓄熱効果、反射(輻射)の効果があり、冬の暖房期も体感温度が下がりにくいように思います。
それから、匂いもとってくれます。
家の中で焼肉をした次の日にお客様がいらしても、まったく安心です。
ペット、タバコの匂いにも有効です。
◆火災に強い◆
お城や蔵など、昔ながらの建物に漆喰を使っているのは、漆喰が火に強いから。
ビニールクロスなどの石油製品は燃えると有害なガスが出ます。
火災の時そのガスを吸って意識を失い、逃げることが出来ずに亡くなる人が多いのだそうです。
漆喰は燃えにくく、表面が茶色く焦げる程度で火は消えます。
無添加住宅の漆喰は化学物質が一切入ってないので、焦げても有毒なガスは出ません。
漆喰の中に、ホタテの貝殻やふのりが入っているせいか、魚介を焼いたときのような匂いがします。
ええ、お酒が飲みたくなる匂いです(笑)
◆良い菌が住み着く◆
お酒で思い出しましたが、昔から酒蔵や醤油蔵の壁は漆喰ですよね。漆喰の空間では匂いや汚れの原因になる腐敗菌よりも発酵に有効な麹カビや酵母が育ちやすいのだそうです。
※悪いカビが全く生えない訳ではないです。インフルエンザに強い!などの記事も見ますが、私は漆喰の家に住んでいてもインフルエンザになりました(笑)インフルエンザに関しては、食事と睡眠をしっかりとって免疫力を高めることや日々の手洗いやうがいなどが重要だと思います。個人的に。
次回は漆喰のお手入れのことをお話します!ほぼノーメンテで大丈夫ですが、ちょっとした汚れの落とし方などを。
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