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こんな日に素敵な彼が現れないかと[600]

ごはんを終えて、なんとなくテレビを見ていた。

「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」

まほぴ https://twitter.com/mhpokmt/status/993451550000406528

お昼のエンタメ番組。
どうやらちょうど新しいコーナーが始まったところらしく
梅雨の画像を背景に、ひとつの短歌が読み上げられていた。

食堂にはもう、僕たちしか残っていない。


ーー
ぼんやりナレーションを聞いていたら

ひとつ遅れて
「これってどういう意味?」
ほとんど同時。
学生B 「ずぼらだから、ビニ傘とか溜まる一方ってことでしょ」
学生C 「ずぼらな自分を、かわいくなくて残念な傘に例えてるんじゃない」

学生A 「?????」


番組では、下の句をアレンジしたパロディを次々と紹介していた。
内容からして、Bの解釈が作者の意図に近いようだ。


ーー
学生Aの専攻はいわゆる芸術系。絵画のなにかをやってるらしい。
学生Bは文系で、学生Cは理系。
近代のなにかとか、分子のなにかとかをやってるらしい。

学生A  「言葉はよくわからん」
学生B 「書いてある通り。」
学生C 「相合傘は二人まで(?)」

カテゴライズから外れてる三人。
経験や価値観によって、聞こえる音は変わる。

ちょっと会話が盛り上がった。
やけに自信ありげで、それが楽しかった。


だってまさかあなたが選んだのが
こんなに小さな私の傘だなんて

もうひとつの雨やどり / さだまさし



もっといろんな環境を知りたい!!