なにもないことが、いちばんのぜいたく。
先週とはいうもの、
頭痛と微熱が一週間も続いて
またまたリスケの嵐だった
急を要する内容ではなかったかもしれないけど、毎度まいど何とも言えない絶妙なタイミングにそんな時は重なる。
日本でもオーロラが見られる!なんて話題にもなっていたけれど、コトを返せば地球の異常現象・・!
わたしと同じようにこのタイミングでで体調不良になっていた方もいたと後から聞くと、
太陽フレアのせいかも・・!とそう思いたい、そうであってくれと願ってしまう。
そんな地味な、長めの停滞期間を経て、
ちょっと遅れてのGWと言わんばかりな
"那須の旅"がはじまった!
わたしのおばあちゃんの家は、
みんながよく観光で行く"那須"とは少し離れた場所にある。
住所には"那須"が入るのだけど。
ポツンと一軒家に出てきそうなくらい奥地にある昔ながらの家。
ちょっと物心ついた?小中学生の頃は
ここに来るのが憂鬱だった。
何もないし、やることもない。
今思えば何があったら行く価値があると思えたのだろう・・
大都会the東京のような人だかりや
キラキラのイルミネーションが目立つショッピングセンターだったのか。
どうしても、この頃って
いろんなものに惑わされてしまっていた気がする。
何をしてても、退屈だったのかもしれない。
最近は分からないながらにカメラをいじりながら勉強している。
撮りたいものを好きにとって楽しんでいるレベルだから、しっかりカメラを勉強している方が見たらツッコミどころ満載なんだろうけれど、それでもよかった。
「ファインダー越しの世界」なんてタグを見たことがあったけれど、本当にそんな感じで、カメラを通すとまた見え方が変わっておもしろい!
そんな気持ちで今日ここに来た証を残そうという思いでシャッターを押してみる。
今まで何度も通ってきた道が、すごく特別な道に見えた。
そう、
何しに来たんだ、早く帰りたい・・と憂鬱な気持ちを胸にここまで来ていたあの頃と今じゃ驚くほどに気持ちが変わっている。
いつもの帰路では
この道の先のT字路で右に曲がり、
おばあちゃんやおじいちゃんが
私たちの乗った車が見えなくなるまで手を振った。
わたしたちも同じように、ギリギリまで手を振り続けた。
その頃はまだ見渡す限り
田んぼに稲が植えられていた。
今はもう田植えをしていないところもあったり、麦になっていたりと少し変わっていた。
ほんの少しだけど、稲刈りの手伝いをしたこと、田んぼからよく出てくる蛙をつかまえていたこと。あんな時もあったねと断面的に思い出す。
憂鬱な気持ちを抱いていたあの頃の自分も、
もう少し目の前の景色を楽しんで欲しかった・・
なんといっても、この日の夜にここで観た星空は圧巻だった。。
10年前に、モニュメントバレーに行き、ナバホのみんなと観た星空が今までで一番と思っていたけれど、それと同じレベルで感動した。
本当に掴めそうなくらい、星たちが近かった。
残念ながら私のカメラではそれをおさめることはできなかったけれど、記憶に留めておこう。
何もなくなんか、なかった。
しばらくボーッとしながら空を眺めていると、
ISSや他の人工衛星も今まででいちばん観られた。
おばあちゃんが亡くなって、ここに来るのは何年振り?なくらい久しぶりになってしまったけれど、きっとどこかの星で見ていてくれたのかなとそんな気がした。
いつも泊まると、布団を敷く部屋からの眺め。
あの日も、着替えながら退屈だと感じていた眺め。
今は全然違った。
緑のコントラストが美しいと
心から思えた。
自分の中でとてもお気に入りの一枚になった。
もう少しその気持ちを
おばあちゃんと共有したかったな!と思ったりもしたけれど、そんな後めたい気持ちじゃ気が晴れない!ベクトルを向けるのはそっちじゃない。やっぱりどんなときも前を向いていたい。
何もなくたって、十分たのしめる。
なにもない贅沢もある。
太陽の光に反射してダイヤのように煌びやかな雫。
何層にも重なるグリーンの重奏。
たくさんの星座が集まる星空。
どれもなにも持たなくても見る事が出来る。
とってもすばらしいこと!
そんな小さな発見をこの脚の子たちに
伝えながら。
一緒に成長して行けたらしあわせだ。
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